かわらばん

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かわらばん入居版79号 2011年1月

謹賀新年
あけまして、おめでとうございます。
今年は、皆様にとって、どんな年になるのでしょうか
また、どんな年となっていたいのでしょうか・・・
皆様は、会社として、あるいは個人として、いろいろな「夢」や「希望」をお持ちであると思います。正に、その「夢」の実現のために、新しい年を希望の年にしたいですね

 例年、年末から年始にかけて、いろいろな経済誌で、新しい年がどのようになるのか、特集が組まれています。これから将来のことを考えていくには、良い材料になります。たとえば、以下のようなタイトルです。

〈週刊エコノミスト〉12/28・1/4合併号「世界経済2011大崩壊」
「世界経済は今、危機のマグマがどんどん溜まっている。欧州のソブリンリスク、米国の量的緩和第2段(QE2)の副作用、インフレが加速する中国や新興国・・・などだ。2008年のリーマンショックから世界経済が抱える問題の本質は何一つ変わっていない。再び危機の大爆
発が起きる可能性は高い。」
「世界経済は、米国・欧州・中国の3極に存在するリスクに脅かされている。中でも差し迫っているのが欧州のソブリン信用不安だ。」
・・・「危機の連鎖が続く」との見方を多方面から分析しています。
〈週刊ダイヤモンド〉12/25・1/1合併特大号 
        「開国か鎖国か 2011 総予測」
「・・・鳩山由紀夫首相を辞任に追いやった米軍普天間基地の移設問題、尖閣諸島をめぐる中国との衝突や、韓国・ロシアとの領土問題など、日本が極東の島国であることを思い知らさせる出来事が多かった。経済においても、夏場以降の円高局面では孤立無援に陥るなど、グローバル経済・外交面で日本は遅れをとっている。」
・・・ここでも、TPP(環太平洋経済連携協定)などグローパル経済の変化と外交面での対応について、大きく紙面を割いて議論されています。
 いずれに致しましても、日本のベンチャー企業や中小企業を取り巻く環境は、とても大きな時代の変化の中にあり、その企業や事業の存在意義が問われていることは間違いなさそうです。

 数年前となりますが、ある方から、「企業成長の鍵」として、こんな話をしていただきました。
  ●「経営」とは、「成長」の仮説である。
  ●「成長」のためには、
    1. 成長する市場と
    2. 自社が成長できる顧客と
    3. 長期的に付き合える能力を備えることである。
  ●「成長する市場」を見つけるには、
    1. 自社の提供価値は市場に届いているのか
    2. 提供する価値を変える、さらに磨く、捨てる
    3. 対象とする顧客層を変える、増やす、捨てる
新しい年のスタートに、これらのことを改めて見つめ直してみるのも良いかもしれません・・・

 さて、昨年SICでは、入居企業の皆様が安心して創造的な企業活動が出来る施設を目指し、6月に共用スペースのリニューアルを、12月にSIC-1の大規模修繕を実施いたしました。また、「さがみはら表面技術研究所」「ヘルスサイコロジー研究所」、さらに、「SICビスステーション Desk10」を7月にOPEN。SICにとっての新しい市場へチャンレンジいたしました。これらの活動の中で、SICに関係いただける方のネットワークが増加し、新しい「場」の創造が出来る予感がしております。
 そして、今年のSICですが、前述の大きな時代の変化の中にいるという認識を踏まえ、この環境に対応するための施策を計画しています。
 特に、SIC―3の建設は、今年の大きな事業です。「ものづくり成長産業支援施設」としての位置づけで、現在地ではできない試作・量産化などの事業化支援に加えて、技術交流、共同開発などのサービスを行う計画です。

 私たちSICは、企業理念である「総合的なインキュベーション活動を通じて、地域経済の発展に貢献します。」を実現するために、多様な事業に取り組み、今まで以上に継続的な努力をしていく所存であります。
 今後とも、皆様のご指導とご協力をお願いいたします。新しい年が皆様方の幸多い年となりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。どうか、本年もよろしくお願いいたします。
        株式会社さがみはら産業創造センター
           代表取締役社長  中嶋 隆