かわらばん

かわらばん

    
かわらばん入居版74号 2010年7月

テクノロジーフロンティア株式会社
【代表プロフィール】
テクノロジーフロンティア株式会社 
取締役 大山 昌憲(おおやま まさのり)さん
(国立東京工業高等専門学校名誉教授、工学博士)
中国長春に生まれ、3歳で日本に帰国、横浜、板橋で育ち、現在は、八王子に在住。
小さいころの夢は、航空機のパイロット。
趣味は、ドライブ。若いころは(昭和40年代)、愛車のコロナで33時間かけて山口まで行くほどのドライブ好き。
いずれセスナ機の操縦にもチャレンジしたいとのこと。
1943年2月生まれの67歳。

【起業に参画しようと思ったきっかけは?】
 大学で電気、電子工学を専攻し、半導体工学を研究。さらに化学分野の知見を身につけるために材料工学系で教官助手を務める。そこで異種の学問の境界に位置する領域(学際領域)の重要性に気付き、学際領域の研究こそが科学への深い理解を育てると考えるよう
になる。
 1973年から国立東京工業高等専門学校電気工学科にて教鞭をとる。「技術の進歩によって異種の学問の境界領域(学際領域)の需要が高まっている。しかし、分野間の壁を越えようとするものは誰もいないのが現状であり、ここはまさに未開の地として多くの研究題材が眠っている。」「若い技術者に学際領域の重要性を伝え、ともに研究することで技術者育成がなされる。この技術者育成こそが真の技術継承である。」との信念から、学生はもちろん、地域の企業から相談に来た技術者に対しても技術継承をおこない、2006年まで教員の立場から真の基礎力を有する人材の輩出をおこなってきた。この経験を活かし、代表取締役伊山忠利、取締役島村力の事業理念に共鳴し、地域企業へのさらなる貢献のため起業に参画した。

【事業紹介】
 大学、企業などの基礎研究開発成果を中心とした「産学官保有シーズ技術の発掘事業」、プロセスイノベーションを主とする「新技術ビジネスマッチング事業」、技術課題に対応した支援サービスをする「技術ソリューション支援事業」の3事業で企業の技術支援をする。
 
【事業で実現したいことは?】
 「先端科学研究と現場技術の融合化」。先端科学技術と現場技術が遊離しているため、現場では、時間がなく差し迫った技術解決にとらわれ、根本的な原因の究明をせずに小手先の技術開発、改良、改善になっている。
 そこで、必要なことは、現場で発生する問題に本質的な解決ができる真の基礎技術力の育成であり、企業の現場技術者に緊急対応力、基礎技術力、技術コアの育成をしたいと思っている。
 
【これからの夢または目標は?】
 これからの事業活動で、企業自身が

「本物の技術を持つこと」、
「技術をつけること」、
「技術人材を育てること」

を支援し、中小企業の基礎技術力の向上で日本再生を目指したいと話す。
 
「知識と技術は、人についている。その知識と技術は、文書などの形式的なもので伝えることはできない。共に技術開発をすることで伝わり磨かれるものである。本当の技術継承の流れをつくりたい。」
と話す大山氏の温厚な口調と澄んだ眼に相模原の新たな明日を見た。

テクノロジーフロンティア株式会社
SIC-2 407・408号室
TEL 042-770-9607   FAX 042-770-9608

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