かわらばん

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かわらばん入居版92号 2012年1月

新年のご挨拶
   謹んで 新年のご挨拶を申し上げます 皆様にとって 幸多き一年でありますように
 2011年は、本当に大変な年でした。国内では、3.11.東日本大震災、福島第一原発事故。計画停電。止まらぬ超円高。海外では、「アラブの春」チェニジアやエジプトなどで政変。タイ洪水。欧州危機、等々。数々の自然災害。政治と経済の変動・変化。本当に大変な年でした。

 さて、今年はどういう年になるのでしょうか。
 例年恒例となっている経済誌の特集では、こんなタイトルで表現されています。

〈週刊エコノミスト〉12/27号「日本経済総予測2012」
 「2011年3月に日本を襲った巨大地震と大津波は世界中に衝撃を与えた。福島第一原子力発電所の事故は「電力危機」という新たな事態を引き起こし、社会構造を根本から揺るがしている。」「最大リスクは電力不足」「円高が追い打ちをかける」

〈週刊東洋経済〉12/24-31号「2012大予測」2012年の5大テーマ
 1.欧州崖っぷち。景気後退で混迷長期化。量的緩和でも収束せず。
 2.ブロック経済化。疑心暗鬼は収まらず。TPP紛糾の禍根。
 3.広がる格差。二極化激しい米国社会。3人に1人が貧困層に。
 4.政治の年。世界で相次ぐ指導者選挙。政治経済はどう変わる?
 5.電力激震。エネルギー政策大転換。「脱原発」は実現するか

〈週刊ダイヤモンド〉12/24号「総予測2012」
 「東日本大震災からの復興、福島原発事故被害者への賠償・救済、消費税アップやTPP(環太平洋経済連携協定)参加の是非、社会保障制度改革や行政改革など国内には難問・課題が山積み。海外では欧州危機が連鎖した世界景気の後退、米国・中国・ロシアと周辺の大国で首脳交代期を迎えるなど環境激変が予測される。」

 いずれにしても、先の読めない、とても難しい環境にあることは間違いなさそうです。

 さて、昨年SICでは、新しい事業分野にチャレンジいたしました。「海外販路開拓支援」事業です。関東経済産業局の補助を受け、台湾工業技術院(ITRI)のご協力のもと、昨年3月にSICや県内インキュベーションセンターの入居企業など10社が参加した「SIC台湾ビジネスマッチング」を実施いたしました。11月には、ITRIと台湾経済部との共催事業として、SIC入居企業と地域企業の4社の参加により、「第2回SIC台湾ビジネスマッチング」を実施しました。2回のビジネスマッチングの成果としては、すでに契約からリピートした事例、現在進行中の事例も含めて、複数の企業でビジネス展開が進行しています。
 これらの取組の中で、7月19日には、ITRIとの相互連携の協定を締結。さらに11月には台湾でのビジネス経験豊かな田中亮次さんを所長とした「SIC台北ビジネスセンター」を開設いたしました。
 日本企業の高い技術力と台湾企業のビジネスやマーケティングの力を合わせてアジア市場を攻めようとする台湾の強い意志を感じ取った一年でした。

 また、SICの新しい施設「SIC-3 i―Lab. 」が、12月に完成いたしました。「ものづくり成長産業支援施設」との位置づけで、試作・量産化などの事業化支援に加えて、技術交流、共同開発などのサービスを行うことを目的とした施設です。創業期から成長期に移行する「独創的な技術を持つものづくり企業」の集積を図りながら、次世代のリーディング産業を創造いたします。

 さらに、入居者の皆様や地域企業の皆様に、SIC事業やサービスをより便利に使っていただくために、SICホームページのリニューアルを実施いたしました。トップページのイメージも一新され、わかり易くなったのではないかと思っています。

 私たちSICは、企業理念である「総合的なインキュベーション活動を通じ、地域経済の発展に貢献いたします。」を実現するために、多様な事業に取り組み、継続的に努力をしていく所存です。
 今後とも、皆様のご指導とご協力をお願いいたします。新しい年が、皆様方にとって幸多い年でありますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願いいたします。

株式会社さがみはら産業創造センター
代表取締役社長 中嶋 隆
台湾にて配布されたビジネスマッチングのパンフレット
台湾にて配布されたビジネスマッチングのパンフレット
第2回台湾ビジネスマッチングの様子
台北ビジネスセンター表札