かわらばん

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かわらばん地域版9号 2010年10月

株式会社オギノパン
   受け継がれるパン作りへの挑戦
こどもたちにパンづくりを見せたい。
 荻野社長兄弟(時夫社長、隆司常務)の思いがこめられたオギノパン新社屋・新工場が相模原市長竹に誕生した。評判は高く、休日は1日2,500人の来客でにぎわう。
 パンづくりが見渡せる見学通路を備えた工場、目の前で焼かれたパンが味わえる直売店は、美味しさ、面白さ、にぎわいを備えた相模原の新しい南の玄関口である。
 現在、125名の社員が働くオギノパンは、昭和35年に創業した。相模湖や藤野に食品等を配送していた先代社長がパンの潜在的ニーズを感じ、自らパン工場をつくったことが始まりである。
 パン職人でない先代が苦労して築いたオギノパン。小学生のころから父親の苦労する姿を見て自分が出来ることをしたいと思い続けてきた。学生時代から続けてきたカヌーは、国際大会まで出場したレベル、しかし、その道をあきらめパンづくりを継いだ自分。今、自分の息子も直売店に店長として立っている。パンづくりへの思いは、3代にわたり受け継がれている。
 積極的に新しい商品づくりに取り組み、売上の1割を占める丹沢アンパンやなつかしい給食揚げパンを生み出した。特に10年前に開発した丹沢アンパンへの思いは強い。15種類の味を季節に合わせてラインアップする。王道のアンパンをお年寄り向けに食べやすい商品として開発に挑戦し誕生した。リッチな生地に十分に詰まった餡。食べる人が満足できる逸品に仕上がっている。
 信者の二文字を合わせると、儲の文字になる。商品のファン、店のファンを増やすことが、お金だけでなく、すべての豊かさに通じると言う。
 これからは、工場直営店のビジネスモデルを活かし、焼き立て、造りたてのパンを提供する新しい店舗展開を考えている。ラーメン店がしている「あなたの為に造りました」をパンで実現したい。
新しいビジネスを語る荻野社長の目は、未来を見つめている。

株式会社オギノパン 代表取締役 荻野時夫
所在地:相模原市緑区長竹2841  資本金:1000万円
創業:昭和35年5月  従業員:125人
事業内容:学校給食用パン、リティルベーカリーの経営
URL: http://www.ogino-pan.com/