かわらばん地域版7号 2010年5月
平成21年度「地域産業界の人づくり支援事業」企業訪問調査結果
 企業をサポートし隊!!
「ものづくりは、人づくり」と表されるように、企業の持続的活動や成長には、人材は不可欠で最重要な経営資源です。そこで、昨年度、地域産業界の人づくり支援事業では、地域企業の中長期的な成長のために必要不可欠な“人材”にフォーカスし、企業訪問調査により人材の採用や育成を中心に経営課題の抽出を行いました。(調査期間:平成21年7月23日~平成22年3月31日)調査結果内容を抜粋してご報告します。(詳しい調査結果報告は、SICのホームページに掲載しています。)
訪問調査実施企業件数
訪問企業数 500社
(調査依頼企業数 1,247社/対応不可 747社(休業、廃業、倒産142社を含む))
訪問調査企業の経営状況
調査先の売上高の状況は、23%の企業が昨年の水準を維持、または増加と回答したのに対し、7割強の企業が減少と回答した。全体の3割強は半減、またはそれ以下と回答し、昨今の市況悪化の影響を受けている企業が多かった。
経営課題は販路拡大等が最も多く、ついで、人材関連や資金繰りを経営課題としていた。
調査企業からの人材に関する支援要望
①人材育成
off-JT※1の実施方法または研修・セミナーについて多くの要望があった。多くの企業がOJTによる従業員教育を行っているが、off-JTを意識はしているものの場所や時間の制約から実施できていない、またはコスト面の負担を感じているなどの声があった。
※1Off the Job Training 社外での研修などによる、技術や業務遂行能力に関するトレーニング
②人材採用
中小企業と求職者が出会うまでの「場」や「きっかけ」づくり、求人を行う際に「新卒者」「第二新卒者」「経験者」など対象者を絞り込んでの求人を行いたいとの要望があった。また、求職者への情報発信や入社後のミスマッチ発覚を予防するために、複数社へのインターンシップ(職業体験)の実施を求める意見もあった。
今後、本調査を基に、相模原市とSICなどの支援機関が連携し、地域産業界の持続的な発展と成長に資する支援策の開発を積極的に行ってまいります。訪問調査にご協力をいただいた皆様に心からお礼申し上げます。
平成22年3月 相模原市環境経済局経済部・株式会社さがみはら産業創造センター