かわらばん

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かわらばん地域版5号 2009年11月

R o n k ジャパン株式会社
   強さを磨き、デジタル無線をフィールドに活躍中!
 Ronkジャパン株式会社(代表取締役高山 建)は、今秋苦労の甲斐があって、開発したデジタル低遅延無線モジュールが国内中堅音響企業新製品への組み込みとして採用が決まった。これからの本格的な販売活動の開始を前に気を引き締めている。
 高山氏は中国・西安に生まれ、上海の大学卒業後、日本で言うJAXA(宇宙航空研究開発機構)のような機関に就職。その後、研修生として来日した大手電機メーカーで日本のモノづくりを学んだ。その後、中国と日本の架け橋でのビジネスの可能性を感じ、2006年にRonk上海とRonkジャパンを設立し事業を開始した。
 創業からこれまで、試行錯誤の連続だったが、昨年秋から自社の強みであるデジタル無線技術を生かし製品開発に集中。開発したモジュールは、デジタルワイヤレスの常識を破る遅延時間0.5msを実現し、遅延を感じないためにデジタル方式での違和感が抑えられている。
 「この1年間、顧客から日本のモノづくりを大いに学び、鍛えられた。日本市場は厳しい。製品仕様を満たすだけでは不十分で、例えば操作感や筺体のデザインなど、日本ユーザーの細かな部分への配慮について苦心した。一番大変だったのは、日本の顧客の要望を開発拠点である中国Ronk上海のエンジニアへ伝えることだった。“なぜ仕様を満たしているのに細かなことが必要なのか。”そう切り返す現地エンジニアとの戦いだった。」と高山氏は振返る。今も、逐次スカイプ(Webによる映像電話)を使って上海へ指示を出す。
 製造機能・商流を持つ企業がベンチャー企業の先端技術を活用して、新たな製品開発を目指す様子は中堅・中小企業とベンチャー企業との協業のモデルに成り得そうである。
 11月18日から幕張メッセで開催される展示会「Inter BEE」へ出展する。

Ronkジャパン株式会社
代表取締役 高山 建
さがみはら産業創造センター SIC1-319
TEL/FAX 042-770-9858
ウェブ http://www.ronk-jp.com/

デジタル無線モジュール(2.4GHz低遅延ワイヤレスモジュール)