かわらばん

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かわらばん地域版21号 2012年10月

電子通信株式会社
   技術で勝負!無線技術で自動車の安全・安心を図る
 電子通信株式会社(代表取締役 池田正則氏)は、自動車の安全・安心と地球温暖化防止に貢献する環境配慮製品TPMS(タイヤ空気圧監視システム:Tire Pressure Monitoring System)の開発が主な事業である。業務用無線機器の開発を得意とする同社は、1980 年の創業当時から業務用無線機器の開発をメインに行い無線技術には自信がある。
 最近、特に開発に力を入れている次世代TPMS は、タイヤの空気圧や温度をタイヤに取り付けたセンサーで測定し、その情報を無線で車体側の受信機に送り、ドライバーに異常を知らせるシステム。
開発当初は、バーストなどの危険回避のためのシステムだったが、タイヤの空気圧を適正に保つことが燃費向上に効果があることからCO2削減につながる環境配慮製品として注目されている。
 米国ではトレッド法により、2007 年より法規化され、新車への搭載が義務付けられている。また、EU では2012年12月から、韓国では2013 年1 月から法規化が決定している。更に、中国や日本でも法規化が検討されており、近年、世界中で加速的に普及しているシステムである。
 国による周波数の違いや車種によるタイヤの構造の違いを把握しながら開発を進め、大型車用は既に( 株) ブリジストンのトラックタイヤ用として海外で販売されている。乗用車用は、試作開発が終了、耐久試験が始まっている。更にタイヤの使用履歴を蓄積できる機能を持つ次世代TPMS の開発やタイヤ空気圧データをナビやスマートフォン等で表示する開発にも取り組んでいる。TPMS の量産が出来る製造拠点を相模原市に置き、TPMS 技術のトップブランドを目指すと池田社長は意欲的だ。
 また、ソーラーカーのFIA 公認耐久レースではオリンピアクラス参戦の名古屋工業大学を、国内最高峰の自動車レースSuperGT300 ではパシフィックレーシングチーム(マシン名:PACIFIC NAC イカ娘フェラーリ)をデジタル簡易無線機と無線システム技術でサポートをしている。レー
スのある日は、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットなどへ出向くそうだ。

電子通信株式会社
〒252-0243相模原市中央区上溝1880番-2 SIC-3
TEL.042-707-0074 FAX.042-707-0044
URL: http://www.denshitsushin.co.jp
名古屋工業大学ソーラーカー部
バルブ用ゴムキャップ内に圧力センサーが埋め込まれ、簡単に読み取ることが出来る。
代表取締役 池田 正則 氏
パシフィックレーシングチーム