かわらばん

かわらばん

    
かわらばん入居版125号 2014年10月

コロンバス精機株式会社
   標準化された既存の機器に縛られない自由な装置設計
【代表プロフィール】
コロンバス精機株式会社 
代表取締役 本宮 輝明(もとみや てるあき)
岩手県出身 大和市在住 60歳

 中学、高校とバスケット部と言う体育会系の本宮さん。ご出身の東海大学大学院では航空宇宙工学を研究する日々を過ごされ、パイロットや管制官になりたいと思った時もあったそうです。10年ほど前にクラシックギターを2年ほど習われたそうですが、弦楽器は若い頃に始めていないとなかなか上達しないものらしく、返ってストレスを感じてしまわれたそうです。最近観た映画は「超高速参勤交代」、読んだ本は「パラドックス13」(東野圭吾著)。今、一番リラックス出来る場所はご自宅と言うとても温厚な本宮さんです。

【起業のきっかけは?】
 機械が大好きで卒業後、材料試験機のメーカーに勤務し、油圧関係の開発・設計に従事しました。油空圧学会の技術賞を頂くなど定年退職までの35年間、油圧サーボ、サーボモータ(電気)用アンプ等のハードウェアからソフトウェアまでの開発・設計に携わってきました。
 60歳で退職することをひとつの区切りとし、これまで役に立つものを作ってきたのだろうかと疑問を抱いたことが起業のきっかけとなりました。 

【事業紹介】
 主な事業は、工業用電子機器の製造、販売です。多くのメーカーのモータは同一メーカーのアンプやコントローラに縛られている物が大半で、自由度が失われているのが実情です。
 そこで、アンプをハードとソフトに分割する事によって、ネットワークの方式や専用の制御機器をよりシンプルにした、特定の用途に特化しないモータ用万能アンプを使った装置を開発しました。
 主力製品の最もシンプルなモータ専用アンプ「MTmate」は、モータ制御の為に必要な機能だけを実装したハードウェアです。コントローラ側のプログラムにモータのコントロールを加えることで、最小限のハードウェアで低コストでありながら高度な運動がプログラム出来る様になります。そのシンプルな構造によって、エンジニアは簡単なプログラムでモータの制御を自由に行う事が可能となりました。
 小型ロボット、各種検査装置、ホームオートメーションなど、低価格に押さえたい、サイズが限られている、運動機能の要求が高い装置にお薦めしています。
 この新技術は、創業・新分野を前提としたビジネスプランコンテスト「第90回かわさき起業家オーディション」において、優れたビジネスプラン、ビジネスアイデアに与えられる「かわさきビジネス・アイデアシーズ賞」、「かわさき中小企業診断士クラブ応援賞」、「八千代銀行賞」、「SIC賞」と多くの賞を頂きました。
 初年度の今年は、多くの展示会に出展を予定しています。ご興味のある方は、是非コロンバス精機のブースへお立ち寄りください。お待ちしています。
10月15日〜17日 かながわロボットイノベーション2014 (東京ビッグサイト)
10月23日〜25日 湘南ひらつかテクノフェア2014(ひらつかサン・ライフアリーナ)
11月19日〜21日 新価値創造展2014 HINT(東京ビッグサイト)

【これからの夢または目標は?】
 これまで、地道に技術開発をしてきましたが、これから社長として技術者として、最前線に出て行かなければならない事に、そして経理や総務等の仕事にも新鮮さを感じています。これからスタッフを増やし、ハードウェアだけでなく開発中のソフトウェアの販売も手掛けて行きたいと思っています。

※社名の「コロンバス」の由来は、大航海時代の探検家コロンブス
(Christophorus Columbus)の「COLUMBUS」から命名しました。

コロンバス精機株式会社
SIC-1 317
URL : http://www.columbus-seiki.co.jp/index.html
本宮社長