かわらばん

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かわらばん入居版135号 2015年8月

ARM Technologies株式会社
   「大切なのは、顧客の思いを受け止めること」
【代表プロフィール】
ARM Technologies株式会社
代表取締役 荒木紀歳(あらき のりとし)
1979年2月生まれ 36歳 相模原市在住

 荒木さんは兵庫県生まれの兵庫育ちで、山形大学大学院理工学研究部物質工学専攻を修了後、ソニー株式会社に入社され、マテリアル研究所にて小型ロボット用の人工筋肉やリチウムイオン電池関連の研究開発に携わっていました。その後、受託研究機関の株式会社KRI(本社:京都市)で研究員としての活動を経て、平成26年6月にDesk10入会と同時に ARM Technologies 株式会社を設立、今年の6月にSIC-1のセミラボに入居されました。

 学生の時から趣味として個人的に特許を取得したこともあるなど、何事にもとことん取り組んで物事を突き詰めていく性格だそうです。中学、高校時代は剣道部に入っていて二段の有段者です。

【起業したきっかけは?】
 ソニーで研究開発に携わっている時から「自分のやっている研究が世の中と繋がっていることを感じられる仕事がしたい。そして、失敗してもやり直しがきく今、自分の可能性を確かめてみたい。」という思いがありました。

 顧客がいる現場で、顧客の思いを受け止めた上で研究を進めていくことが重要だと考え、その後の起業を見据えながら、KRIでリチウムイオン電池関連の研究の他、様々な受託研究案件に携わってきました。研究員が自らの研究内容を売り込み、受託研究を掘り起こしていくというKRIの事業スタイルでの仕事は、起業の決意をさせるための十分な経験となって起業を決意しました。

【事業紹介】
 次世代蓄電デバイスの自主研究を進めつつ、リチウムイオン電池関連のコンサルティングや受託研究を行っています。次世代蓄電デバイスは高エネルギー密度を達成しうる新規な“レドックス・フロー電池”を用いたもので、将来的なエネルギー革命をも引き起こすことになるのではという熱い思いを抱き研究を進めています。

 一方、コンサルティングや受託研究活動は大学などの研究機関や民間企業(材料、電池、自動車等のメーカーなど)からの依頼を受けています。最近では関西方面への出張も多く、慌ただしい日々を送っています。

【これからの夢または目標は?】
 トップクラスの研究員を迎え入れられるように ARM Technologiesを成長させて、次世代蓄電デバイスの開発を加速させたい。やがて大きな資金調達も必要になるので、各方面に期待され、信頼を得られるような研究成果を着実に重ねていきたい。

ARM Technologies株式会社
SIC-1 213号室
e-mail:noritoshi.araki@arm-tech.jp
荒木社長
単極評価用二極セル
評価用ラミネートセル
実験中の荒木社長