かわらばん

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かわらばん地域版50号 2017年7月

SIC
   企業をサポートし隊シリーズ -S I C 編- What is “Incubation” ?
 SICは、多くの地域企業様をはじめ産業振興に取り組む様々な機関・団体、行政や各関係者の方々に支えられながら、SICの企業理念にもある「総合的なインキュベーション活動」に取り組んでいます。
 前号では、まだまだ一般的には馴染みがない「インキュベーション」について掘り下げてみました。今回は、「インキュベーションマネージャー」について掘りさげて行きたいと思います。


ビジネス・インキュベーターとしてのSIC

 新事業創出促進法は、地域産業の自律的発展を実現するために、日本に蓄積された技術や人材が、起業や新しい商品またはサービスの創出に寄与する事業環境を整備することを掲げた法律で、今でもSICの事業活動の根底になっている考え方です。そのためには、起業家を輩出し、起業家やその事業を成長させるためのお手伝いを行うこと、これがSICの考える“インキュベーション”です。

 ビジネスや経営という一言では説明のつかない広く、深く、多様なことに挑戦する起業家に研究開発、資金調達、マーケティング、人的管理など様々な面でのサポートにより起業家の夢の実現を後押しすることがSICの社会的使命であることを肝に銘じながら日々の業務にあたっています。

 また、最近ではインキュベーターが個々の事業者への支援だけではなく、地域産業の発展にも密接に関わること、つまり産業創造の担い手としてその役割を果たすことを求められています。そのような中でSICは設立時から相模原市、国、神奈川県からの委託や地域ニーズに対応した様々な事業を通して、地域経済の発展に資する取り組みを行ってきました。

SICのインキュベーション・マネージャーとは

 相模原市および周辺地域の産業振興、特に新しい商品やビジネスの創出を担う起業家や企業を実務面でサポートする専門スタッフがインキュベーション・マネージャー(以下、IMと略します)です。

 大企業とは異なり、これから事業を始めようとする起業家や中小企業には限られた経営資源しかないことがほとんどです。そのような中でIMは起業家などの夢や挑戦を同じ目線で共有し、その実現に向かって共に考え、行動するパートナーとなることです。事業を起こし、持続的なビジネスを確立するということはたやすいことではありません。様々な困難にもくじけず、前に進むためにいわば“伴走者”としてサポートし、ビジネスの実現に貢献することがSICのIMの使命と考えています。

 また、SICでは様々なプロジェクト管理・運営も行い、IMが中心にその実務を担当します。最近ではロボット関連のプロジェクトなど、将来の地域産業振興のための取り組みにも参画しています。つまり、SICの企業理念にある「総合的なインキュベーション」の現場の前線に立っているのがIMなのです。

JBIA認定証 日本ビジネス・インキュベーション 協会のBI認定証 (起業家育成ノウハウ保有の「証」)