かわらばん

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かわらばん入居版161号 2017年10月

ハイテクインター株式会社
   「仕事は楽しくやり遂げる」
【プロフィール】
ハイテクインター株式会社 相模原ラボ
執行役員CTO 兼 映像事業部長 兼原 博之(かねはら ひろゆき)
山口県萩市出身、横浜市在住 59歳

 兼原さんは地元の宇部工業高等専門学校に進学して電気工学を学んだ後、大手電機メーカーに就職しました。映像通信制御関連の部署での経験を活かして会社を設立した経験もあり、現在はハイテクインター株式会社の映像事業部を任されています。
 小学生の頃から、アマチュア無線に関心を持ち、中学で免許をとって高専時代には無線部に所属していました。とにかく自分でやってみないと気が済まない性格で、トランスのコイルをのばして屋根の上にアンテナを立て、東京からの電波を受信したときの感動は忘れられないとのこと。バイクトライアルも趣味で20年以上続けていて、現在も大会に出ています。「岩から岩に飛び移る感覚が通信技術ともつながっているかも?」と、仕事も趣味も楽しみながら、納得がいくまで突き詰めるのが信条という兼原さんです。

【入居のきっかけは?】
 ハイテクインター株式会社は、本社を東京都渋谷区に置く情報通信・映像機器関連企業です。業務用の通信機器の輸入・販売を主力事業とし、輸入製品の各種検査・検証とメンテナンス、そして使用環境に最適な製品提案力が顧客から評価されて業績を拡大してきました。近年の映像関連または通信技術が急速に発展する一方で監視カメラ需要が増加し、それに対応する“映像事業部”を新規事業部門として立ち上げ、製品開発の執務環境を社外に設置するため、SICに入居しました。

【事業紹介】
  2014年に立ち上げた映像事業部ではマルチベンダーデコーダ“MBoxシリーズ”を製品化し、販売を開始しています。事業者が使用する監視カメラはメーカーが統一されていないことがほとんどですが、MBoxはそれぞれのカメラから送られる映像の一括管理を可能にします。 
 さらに映像事業部は次の事業展開を進めています。データサイズの大きい映像を通信するには回線への負荷が大きくなり、新しい通信技術の開発に多くの企業がしのぎを削る中、ハイテクインター社は映像の“圧縮技術”による製品化に取り組んでいます。これは低速な回線でも監視やコミュニケーションに必要なサイズの映像を通信するために有用な方式であり、相模原ラボでは顧客ニーズを見据えた設計、コーディングを繰り返し、早期の製品化に向けた開発を行っています。

【今後の目標】
 「ユーザーに本当に喜んでもらえる製品を実現したい」と兼原さんは真摯に取り組んでいます。ビジネスにおいて「ものにする」ということは作り上げることではなく、誰かに使ってもらって満足してもらうことが大切です。社会から認められ、喜んでもらえるものづくりに、そして「やるからにはやり遂げる」の精神で挑戦し続けていきたいと力強く話してくださいました。(SIC片山)


ハイテクインター株式会社
SIC-1 208号室
URL: https://hytec.co.jp/
執行役員CTO 兼 映像事業部長 兼原 博之さん
MBox:コーデック・アスペクト比・フレームレート・データレートが異なる映像をまとめて 分割表示。IPカメラ、エンコーダに依存しない一括映像監視が可能。
フルHD対応マルチベンダーデコーダ MBoxシリーズ