かわらばん

前号では、「SIC経営塾」について、担当しているインキュベーションマネージャー（IM）とともにご紹介しました。今回は「ＳＩＣ職場リーダー養成塾」と担当IMをご紹介します。

　人材育成事業におけるSIC塾シリーズの一つとして、2007年から中小・中堅企業のミドル層である職場リーダー及びリーダー候補を対象に「SIC職場リーダー養成塾」を開講しています。

　本塾は、職場リーダーに求められる『部下やメンバーの特性を知り、潜在的に持つ力を最大限に引き出し、周囲を巻き込んで取り組み、組 織で成果を出す力』を養成することを目的に、約6ヶ月間の研修期間を設けています。

　塾生の皆様は、コミュニケーション技法を習得しながら、課題の設定や数値目標の設定、対策の立案や行動計画の策定といった課題解決のプロセスを学びます。研修では、「巻き込み力」を磨くコーチングトレーニングに取り組み、チームディスカッションによる「他流試合」で切磋琢磨しながら課題解決シートを完成させ、「社内実践」で塾生各自が抱える職場の課題解決に挑戦します。最後に、集大成として塾生、講師、上司、経営者が見守る中、約2か月間にわたり社内で取り組んだコミュニケーション及び課題解決の実践結果やリーダーシップ力の変化、今後の行動計画を発表します。

　これまで、製造業や卸売業、運輸業、サービス業など業種を問わず70社近くの地域企 業の方々に受講していただき、昨年までに159名の塾生が修了されました。今年も16名の塾生が切磋琢磨しながら成果発表会に向けて取り組まれています。

　職場リーダーとしてのスキルアップをご検討の方々の受講をお待ちしております。

-　担当ＩＭから一言　-

　2012年からSIC職場リーダー養成塾を担当するようになり、現在は、企画運営だけでなく講師の一人として、塾生の皆さんと日々向き合っています。

　私自身が心がけていることは、『仲間づくり』の場の提供です。塾生の皆さんは、業種が異なるだけでなく社内での立場や年齢も様々です。当塾では、立場や年齢の違いに臆せず、相手の意見や考えを否定せずに「最も重要な問題点は何なのか？」「本当にそれが原因なのか？」など積極的に議論できる環境づくりを心がけています。社外の職場リーダーとの議論を通じて交流する機会を持つことで、一人で抱えていた悩みを打ち明けたり共感したりできる新たな『仲間づくり』に繋がります。そして、お互いに啓発し合い課題解決に挑戦していく中で、職場リーダーとしてのマインド向上や「ものの見方や考え方」の幅が広がっていくと考えております。

　お陰様で、毎年受講してくださる地域の企業様もいらっしゃいます。今後もより期待していただけるSIC職場リーダー養成塾であり続けるように努めてまいります。

〇　事業創造部 五島 康人（ごしま やすと）〇
主に入居企業や地域企業の個別課題解決支援に従事。
担当業務
・ 入居企業支援（経営相談・顧問業務等）
・ 地域企業支援（経営相談・顧問業務等）
・ SIC台湾ビジネスサポート（海外展開）
・ SIC職場リーダー養成塾（企画運営・講師業務）
・ ビジネスマッチング
・ 八千代起業家支援プログラム

五島インキュベーションﾏﾈｰｼﾞｬｰ