かわらばん

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かわらばん地域版57号 2018年9月

株式会社イノウエ
   「新たなチャレンジ、それは、未来のために」
 昭和3年に創業し、本社を相模原市緑区鳥屋に置く株式会社イノウエの井上 毅社長にお話を伺いました。

 同社は、地場産業であった製紐業、いわゆる組み紐の製造を生業としながら事業を拡大させてきました。昭和50年代には女性のおしゃれ感覚の変化を捉え、ヘアゴム市場に参入。まずは黒色のみだったヘアゴムにカラーバリエーションを持たせ、さらに独自技術を活かして“継ぎ目のないヘアゴム”を開発して市場を拡大し、国内外の広く多くの顧客から選ばれ続ける国内トップシェア企業となりました。3代目である井上毅社長は、ものづくり企業であるイノウエのさらなる成長を目指し、業種・業態を超えて取引先を拡大し、顧客満足の追求、女性が働きやすい職場づくりや残業のない業務体制の構築に精力的に取り組んでいます。

 同社では、『ヨコハマトリエンナーレ2017』でデザイナーと共同開発した組み紐アクセサリー「ittaYO(イッタヨ)」を発売するなど、新たな自社ブランド商品の開発として、女性向けのアクセサリーの企画や事業化に向けたプロジェクトを進めています。さりげないおしゃれアイテムとしてのヘアゴム開発のターゲットとしたのは「働く女性」。仕事中であっても美しくありたい、また、身に着けるものから元気をもらったり、勇気づけられたりと、イノウエのアクセサリーが働く女性を応援するそんプロジェクトです。

 センター内のイノウエのオフィスは、「将来のイノウエをつくる場所」なのだと井上社長は話します。素材そのものから、可能な限りこだわった商品作りを心がけ、デザインや斬新さだけではない90年と言う確かな技術の歴史のうえに新しいものが生まれてくることを忘れず、今日も世界中の働く女性に向けた商品をこの相模原から送り届けるために社員一丸となって取り組んでいます。

株式会社イノウエ
SIC-1 314 号室
URL : http://www.inoue-braid.co.jp
【ヘップリングゴム】業界の先駆けとして30年以上前に世に送り出して以来、数々の改良を重ね、現在のようなつなぎ目のほとんど目立たない、しなやかで柔らかな商品を実現
確かな技術が技術をつなぐ
デザイナーと協同開発した「ittaYO(イッタヨ)」