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かわらばん地域版58号 2018年11月
ハイテクインター株式会社
 「ユーザーに本当に喜んでもらえる製品を実現したい」
本社を東京都渋谷区に置く産業用通信機器の企画開発に取り組むハイテクインター株式会社の執行役員CTOの兼原 博之さんにお話を伺いました。
同社は、業務用の通信機器の輸入・販売を主力事業とし、輸入製品の各種検査・検証とメンテナンス、そして使用環境に最適な製品提案力を顧客から評価され業績を拡大してきました。近年の映像関連または通信技術が急速に発展する一方で監視カメラ需要が増加し、それに対応する“映像事業部”を新規事業部門として立ち上げ、製品開発の執務環境を社外に設置するためSICに入居されました。
2014年に立ち上げた映像事業部ではマルチベンダーデコーダ“MBoxシリーズ”を製品化し、販売を開始しています。事業者が使用する監視カメラはメーカーが統一されていないことがほとんどですが、MBoxはそれぞれのカメラから送られる映像の一括管理を可能にします。
さらに映像事業部は次の事業展開を進めています。データサイズの大きい映像を通信するには回線への負荷が大きくなり、新しい通信技術の開発に多くの企業がしのぎを削る中、ハイテクインター社は映像の“圧縮技術”による製品化に取り組んでいます。これは低速な回線でも監視やコミュニケーションに必要なサイズの映像
を通信するために有用な方式であり、相模原ラボでは顧客ニーズを見据えた設計、コーディングを繰り返し、早期の製品化に向けた開発を行っています。
兼原さんは、「ユーザーに本当に喜んでもらえる製品を実現したい」と真摯に取り組まれ、ビジネスにおいて「ものにする」ということは、作り上げることではなく、誰かに使ってもらって満足してもらうこと。社会から認められ、喜んでもらえるものづくりに、そして「やるからにはやり遂げる」の精神で挑戦し続けていきたいと話してくださいました。
MBox : コーデック・アスペクト比・フレームレート・ データレートが異なる映像をまとめて 分割表示。IPカ メラ、エンコーダに依存しない一括映像監視が可能。
MBoxシリーズ : フルHD対応 マルチベンダーデコーダ
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