かわらばん入居版188号 2020年1月
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます
昨年の“今年の漢字”は「令」でした。日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字ひと文字を一般から募集し、21万6000余りの応募の中から最も多かった字が選ばれたそうです。協会は「令」が選ばれた理由として、新しい年号の「令和」に明るい時代を願う国民の想いが集約されたとしています。また、菅義偉内閣官房長官は、この年号である「令和」の由来について、万葉集の「初春の令月にして、気淑(よ)く、風和(やわら)ぎ」からきていると説明していました。その「令月」とは、「万事をなすのによい月。めでたい月」との記述があり、この「令」にはとても良い意味があるそうです。まさに平成から令和へと年号が変わり、新たな時代の幕開けとなった年に相応しい漢字が選ばれたと思います。ちなみに「令」に続いて2番目に「新」、3番目に「和」が入ったそうです。そうした中、さがみはら産業創造センターは、お陰様で昨年4月に創立20周年を迎えることができ、9月に
は入居企業の皆様のご協力により「SIC-2 R&D Lab」を無事に完成させることができました。新たな時代に新たなR&D Labが完成、新たな入居企業も増えました。そう考えるとSICの漢字ひと文字は「新」でしょうか。入居企業の皆様方には、あらためて心より御礼申し上げます。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか。日本では56年ぶりに東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。昨年末には日本の建築技術を結集させた国立競技場が完成し、五輪ムードもより一層高まってきました。一方、米中貿易摩擦の影響が顕在化し、世界経済の減速を背景に輸出の低迷が続く。生産活動は輸出低迷に伴い、力強さを欠くとの見方。設備投資は省力化に伴う投資が下支えするものの、調整圧力の高まりや貿易摩擦などの不透明感が下押し要因となり、緩やかに回復傾向にあった日本経済は、伸びが鈍化するとの見通しが大半となっています。今後、こうした厳しい経済情勢が予測される中、中長期的な視野に立ち、自社の強みを増強し、着実に企業競争力を高め、しっかりとした経営基盤をいかに再構築していくかが一段と重要になってくるといえるでしょう。こうした情勢を踏まえ、SICは本年も地域のビジネス・インキュベータとして、支援内容の充実を図り、少しでも入居企業の皆様の成長発展につながるような支援・サービス・場の提供に取り組んでまいります。
2020年、入居企業の皆様方にとりまして、「令月」のごとく、万事をなすのによい年、実りある素晴らしい一年になりますよう心よりご祈念申し上げます。
本年も どうそ、よろしくお願い申し上げます。
令和二年一月