かわらばん

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かわらばん地域版66号 2020年3月

株式会社ボード・プランニング
   技術はコミュニケーション能力
 製品開発やシステム開発(ハードウエア/ソフトウエア)、車載セキュリティネットワーク開発、プリント基板設計など、自社内で多岐にわたる事業を展開する株式会社ボード・プランニングの大谷保憲社長にお話を伺いました。

 NEC(日本電気株式会社)出身の大谷社長は、メーカーで培った技術を活かして、2005年2月に株式会社ボード・プランニングを設立し、本年で1 5周年を迎えました。SICには2008年5月より入居され、多くの企業・経営者とのネットワークを生み出しながら、地域を牽引するリーダーの一人として活躍されています。

 創業当初はプリント配線板の設計業務が主で、評価用のボードやカスタム製品設計などを受託していました。その後、徐々に大手メーカーからの引き合いも増え、現在は、ハードウエア開発(ASICやFPGAの設計・開発)やソフトウエア・ファームウェア、アプリケーション開発なども受託し、顧客ニーズに合わせたカスタム製品を生み出せる体制を整えています。

 近年では、2016年からの3年間、国家プロジェクトである内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の共同研究にも参画。自社製品「車載ネットワーク評価向けECUボード(製品名:Hydr angea)」が採用されるなど、車載ネットワークのセキュリティに関する調査・研究から開発・検証まで幅広く取り組んでこられました。

 今後は、EDAツールベンダーや半導体チップメーカー、商社などと連携し、モデル開発ベンダーの一社として事業ドメインを広げていくほか、これまでに培ってきたハード/ソフト両面の開発力を活かした協働ロボットのシステムインテグレーション事業および販売、リースにも注力していくそうです。(ドイツ製FRANK EMIKA、中国製SIASUN 新松)

 技術が変革する時代において、上流工程から製品(モノづくり)までをサポートするボード・プランニング社。新たな市場展開に向けた産業集積イノベーションを創出する相模原プラットフォームビジネスとして、顧客満足を実現する事業領域の拡大に取り組んでいます。そして、「技術はコミュニケーション能力」を理念に掲げる同社では、大谷社長を中心に、営業・技術スタッフ全員が一丸となり、顧客の課題に耳を傾けながら、日々技術力・提案力を磨き成長を続けています。

株式会社ボード・プランニング
SIC-2 604 号室
URL: http://www.b-planning.com/
前列中央が大谷社長