かわらばん

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かわらばん入居版195号 2020年8月

さくらみらいマネジメントサービス株式会社
   RPA(Robotic Process Automation) による 業務の自動化でバックオフィスの働き方を変える
【代表プロフィール】
さくらみらいマネジメントサービス株式会社
代表取締役 舟生 俊博(ふにゅう としひろ)
相模原市在住

 相模原市で生まれ、相模原市で育った舟生さん、東京理科大学経営工学部在学中に公認会計士の資格を取得し、卒業後は、監査法人を経て士族で構成した企業支援グループをつくり活動。1999年、28歳の時にSIC-1建設中のSIC仮事務所に来社。その後、SICアドバイザーとしてSICの創業者支援、企業支援及び起業家教育などで活躍。相模原で事務所を開設し、40歳の時に地元の相模原青年工業経営研究会に所属し、幅広いネットワークを持つ。国内、海外の街を歩きまわることが好きな49歳。

1.創業のきっかけ
 2011年の3月の東日本大震災で横浜から相模原に徒歩で帰宅したことから活動拠点を横浜から相模原に変え、地元企業の会計業務を受けるようになりました。地元企業の支援が増える中、多くの企業では、生産性の向上のため事務のI T化、自動化を目指していますが、実際には、人材とノウハウ及びツールが不足しており、記帳業務(仕訳業務)のIT化だけが進んでいる状況でした。バックオフィス全体を改善する必要を感じ、パソコン内のソフトウェア型のロボットが代行するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)等を活用した事務の自動化支援業務の開発、提供のため創業しました。

2.事業紹介
 中小企業は、経理人材の世代交代、人材不足、人材育成ができない問題に直面しています。社長交代により総務・経理を担当していた社長の奥様の引退や長年勤めた社員の定年により、独自の管理で築き上げた業務フローや総務・経理のやり方を引き継ぐことが難しくなっています。

 そこで、人的資源を割くことができない総務・経理部門の業務の軽減のため経理・総務業務の自動化、最適化を目指し、RPAによるバックオフィスの自動化支援事業を行います。

 具体的には、会計業務では、すでにクラウドツール化されている会計ソフトをもとに自社で独自に整理しているエクセルデータへ自動で抜き出す業務を行うソフトウェア型のロボットであるRPAを開発します。また、各種伝票等をスキャンし、そのスキャンデータから自動で経理仕訳を行うRPAの開発も進めています。

 これからの総務・経理社員は、人が考えてすべき仕事を優先させ、毎月の単純作業をRPAに置き換えていくことが、人の新たな仕事の領域であると考えています。

3.これからの目標
 総務・経理業務の担当者のパソコンに自分のアシスタントロボットがいることを目指しています。そのため現在開発スタッフが3人のところを増員し、4人のスタッフで開発を進めていく予定です。

 製造業の現場では、手書き処理による紙ベースの経理管理をしている企業が多く、データによる管理へと改善することが急務となっています。そのため企業ごと独自の総務・経理業務を最適化、自動化が必要でRPAの開発と合わせてコンサルティング業務を行う予定です。

 一つひとつのRPAによる業務の自動化の積み上げで多くの業務を担っている総務・経理社員の働き方を大きく変えることを目指します。

4.取材を通じて
 20年前、SIC-1建設現場事務所に来られた舟生さん。創業者や意欲ある中小企業を支援したいと熱く語られた姿を今も思い出します。SIC創業者セミナーの講師では、そのわかりやすい丁寧な講義は、参加者に大好評でした。SI Cの企業支援スキームを共につくり、育ててきた舟生さん、多くの企業の現場を知る強みを活かしたRPAによる業務改善事業は、人とRPAが共存する働きやすい職場を実現することでしょう。(SIC 稲垣)

さくらみらいマネジメントサービス株式会社
SIC-1 Startup L ab. 1312号室
URL http://fsaf.sakura.ne.jp/sakura.php
舟生社長
社員のみなさん