かわらばん

かわらばん

    
かわらばん入居版198号 2020年11月

株式会社DONKEY
   農業者に寄り添うロボット普及の実現に向けて!
【代表プロフィール】
株式会社DONKEY
代表取締役社長 山本 秀勝(やまもと ひでかつ)
北九州市出身 相模原市在住

 北九州市生まれの山本さんは、11歳から北海道で過ごしました。小学生のころからプログラミングで遊び、高校生の頃にはゲームを作って良く遊んでいました。専門学校を卒業後、上京し、ソフトウェア開発に従事しました。北海道に戻り株式会社アルプス技研へ入社後は、交換器や組み込みソフトウェアの開発に携わり、2005年以降は受託の組織を立ち上げマネージャを担当していました。趣味はキャンプで、家族でのキャンプを楽しんでいましたが、今は単身赴任となったため、会社の仲間を誘ってのキャンプを検討中とのこと。

【株式会社DONKEYの設立】
 DONKEY社は小型多機能ロボット「DONKEY」と関連するシステムの開発と販売を目指しています。会社の前身となったのは、大手シンクタンクの株式会社日本総合研究所と慶應義塾大学との共同研究プロジェクトでした。その後、機器メーカーやファイナンス事業者、商社、そして地方自治体も参画する「DONKEY開発コンソーシアム」に組織化し、用途や事業性の検討を進めてきました。そして2020年、本格的な事業化を推進するために株式会社DONKEYを設立し、圃場での動作確認を重ね、実機の開発を進めています。

【小型多機能ロボットDONKEYとは】
 DONKEY社が開発する小型多機能ロボットは社名と同じく“DONKEY”です。DONKEY開発の背景には昨今の国内の農業従事者の著しい減少があります。政府が様々な農業政策を打ち出す中、農業者保護ではなく、農業自体を“儲かる産業”に押し上げることが必要と言われ始めました。国内でも農業用のロボットの開発は数多く進められていますが、日本特有の狭い圃場での農作業に適したロボットはまたほとんど提供されていないのが現状です。そこでDONKEYが目指すのは、中山間地域での走行能力を備えつつ、運搬以外の収穫や防除作業などにも活用できる小型多機能ロボットで、機能拡張のための各種アタッチメントの開発も進めています。

 また、アタッチメントを含め搭載された各種センサーなどでデータを収集し、将来的には収穫予測や栽培計画への活用も視野に入れています。

【今後の目標】
 DONKEYが様々な圃場で活躍するための機能・品質上の課題をクリアし、さらに多くの農業者が導入しやすい魅力ある経営モデルの構築が必須です。そのためには2021年4月の試験販売機を元にいろいろな環境の圃場で動かし、量産販売に繋げていきます。

 DONKEY社の社会的な使命は「農業者に寄り添うこと」です。未来の農業をロボットで変える挑戦がここSICを拠点に始まりました。

株式会社DONKEY
SIC-1 Startup L ab. 1103号室
URL h ttps://www.donkey.co.jp/
E-mail: contact@donkey.co.jp
左から 中嶋さん 大原さん 山本さん 黒瀬さん 米澤さん 鈴木さん
軽トラックへの安全な積み降ろし
収穫作業時などの運搬(自動移動機能)