かわらばん

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かわらばん地域版70号 2021年1月

新年挨拶
新年あけましておめでとうございます。
 謹んで新年のお慶びを申し上げます

 今年前半の景気見通しについて主要30社トップに新春景気アンケートを実施した結果、「景気は緩やかに回復」と回答する方が多かったようです。実質経済成長率は2.0%~3.0%(自動車・機械・鉄鋼分野では3.0%以上)、日経平均株価は25,000円内外、円の対ドル相場は100~110円程度で推移するとの見方が大半でした。そして、日本経済再生に向けてのキーワードは「コロナ禍の克服」や「デジタル化」「自動化」「ニューノーマルの構築」等々を掲げています(読売新聞社2020.12)。一方、新型コロナウイルス感染症の急増を受けて、年明け早々に一都三県に「緊急事態宣言」が発出されました。東京・神奈川における医療現場では病床使用率が限界に近づき、ICUを必要とする重病患者の受け入れも出来なくなるなど、昨年にも増して危機感を募らせています。そのような中、感染リスクに直面しながら医療現場で従事する医療スタッフの皆さんには心底頭の下がる思いがいたします。

 2017年7月に105歳で亡くなった聖路加病院の日野原先生は、「生活習慣病」の名付け親であり、医療現場で生涯現役を貫いたことでも知られています。1954年当時、聖路加病院の内科医長として日本初の「人間ドッグ」の開始に参画。動脈硬化・糖尿病・脳卒中など中年以降にみられる疾患は「成人病」とよばれていましたが、「生活習慣病」に改名することで、人々の生活習慣を改める意識が高まり、「予防医療」の考え方が日本に定着しました。1995年に起きた地下鉄サリン事件では、640名の被害者すべてを受け入れ、素早い対応で多くの命を救い、国内外で注目されました。日野原院長の的確な判断と研修医を含めた医療スタッフ全員が救急医療の知識と応急措置を学ぶという同病院の方針が奏功したそうです。「非常時に役立つ病院でありたい」という日野原先生の考えが、遺憾なく発揮された瞬間だったのでしょう。このように「医療改革」に奔走するとともに医師や看護師教育にも注力された考え方や実践力などから学ぶべきところが多分にあります。

 さて、今年は丑年です。牛は大変な農作業をしっかり手伝ってくれる働きぶりから、「耐える」、「これから発展する前触れ・芽が出る」という年と言われています。今年は、まさに自らを守り、周りの人も守るという意識を高めつつ、コロナに打ち勝っていく正念場の年となります。先を急がず一歩一歩着実に物事を進めていくことが大切だということでしょう。

 結びにあたり、さがみはら産業創造センターは、地域企業の皆さまの発展成長につながる支援・サービスに取り組み、相模原市を中心とした地域経済の活性化に向けて一歩一歩前進してまいります。そして、何よりも新しい一年が地域企業の皆さまにとりまして飛躍・発展の年となりますよう心よりご祈念申し上げまして、新年の挨拶とさせていただきます。

 本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

            株式会社 さがみはら産業創造センター
            代表取締役 橋元 雅敏