かわらばん

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かわらばん入居版204号 2021年5月

ファーストエンジニアリング株式会社
   自動化設備から顔認証システムまで! 多角的な事業展開に挑戦!!
【責任者プロフィール】
ファーストエンジニアリング株式会社 相模原事務所
所長 石川 隆之(いしかわ たかゆき)
相模原市出身・在住

【入居の経緯】
 モータの生産設備や自動化設備の設計・製作などを手掛けているファーストエンジニアリング株式会社(代表取締役 内田 潤一 氏)。2004年10月に福井県鯖江市で創業した同社は、もともと日本製の治具を海外に販売する事業を行っていました。その後、自動化設備の設計・製作事業も展開し、横浜や厚木にも拠点を構えるなど、着実に事業を拡大してきました。
 SICには、昨年11月より、相模原事務所として入居しています。その所長である石川さんは、長年相模原で仕事をしてきた経験を活かし、営業や調達など多岐にわたる業務を担っています。

【事業内容】
 家電やEV用モータの生産設備を得意とするファーストエンジニアリング社。試作から量産までワンストップで対応できる体制を強みに、現在では多様な業種・製品の自動化案件にも携わっています。相模原事務所は、同社の新たな営業・開発拠点として、商社や地元企業とも幅広くネットワークを持つ石川さんが中心となり、様々な設備設計・製作案件のコーディネートを行っています。

 最近では、独自の映像解析技術を駆使した「多機能型認証システム」の開発にも取り組んでいます。その一つであるゲート付き多機能顔認証システムは、すでに大手食品メーカーの工場でも導入されています。本システムの大きな特徴は、顔認証機能と検温、爪検査、消毒、勤怠管理などの様々な機能が組み合わされている点です。コロナ禍においては、厳格な衛生管理が求められる食品工場を中心に、従業員の健康管理や感染防止対策の重要性が高まっており、本システムは多方面から注目を浴びています。そのほかにも、コインパーキングなどでの活用が期待される車番認証システムや、来客受付システムの開発も進めているそうです。
 同社では、“高付加価値化や多角化経営への挑戦”を掲げながら、既存事業に加えて、日々新たな製品開発にも取り組んでいます。

【今後の目標】
 今後は付加価値の高いEV用車載モータ生産設備に特化するとともに、多機能型認証システムのさらなる推進を目指しています。また、相模原事務所としては、将来的な人材採用や組立拠点の整備も視野に入れながら、拠点基盤の強化にも注力していきます。

【取材を通して】
 コロナ禍以前は、ご家族と伊豆などへ小旅行に行くのが楽しみだった石川さん。今年は毎年恒例のいちご狩りにも行けませんでしたが、ここ最近は生後4か月ほどのお孫さんにぞっこんです。
 人との縁を大事にされていて、誠実な仕事を心掛ける石川さんには、多くの方が厚い信頼を寄せています。取材を通して、穏やかで笑顔が素敵な石川さんに、私もすっかり惹きつけられました。(SIC 樽川)

ファーストエンジニアリング株式会社 相模原事務所
SIC-1 Startup Lab. 1310号室
URL https://first-eng.jp/
石川所長