かわらばん

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かわらばん入居版214号 2022年3月

大豊産業株式会社 営業本部 神奈川事業所
   設計開発力とワンストップ体制を強みに 最適な自動化システムを提案‼
【責任者プロフィール】
大豊産業株式会社 営業本部 神奈川事業所
所長 土居 弘治(どい こうじ)

【入居の経緯】
 省力化やインフラ整備、新エネルギー分野などの多岐にわたる事業を展開する大豊産業株式会社(代表取締役社長 乾 和行 氏)。香川県高松市に本社を置く同社は、2021年2月に自動化設備の設計・製作業務を中心に手掛ける神奈川事業所を相模原市内に開設しました。同事業所は、もともと市内にあった自動化設備の設計・製作企業を子会社化後、同社を吸収合併する形で開設されました。SICには、人材採用の強化や市内企業との連携構築による事業拡大を目指し、2021年9月より入居しています。

【責任者の経歴】
 所長を務める土居さんは高知県香美市の出身。工業高校卒業後、大学で電気工学を学び、大豊産業株式会社に入社しました。神奈川事業所への異動以前には、高知支店長を3年間務めるなど、管理業務も経験してきました。技術者としてだけでなく、管理者としての実績も買われ、神奈川事業所の所長として土居さんに白羽の矢が立ちました。

 他の支店とは異なり、旧会社の事業を引き継ぐ形で開設された事業所のため、人事・労務や経理・財務などに関するマネジメント業務も求められ、「ベンチャー企業の経営者になった気持ちで仕事に取り組んできた」と語ります。

【事業・業務内容】
 自動化設備の設計・製作業務が中心の神奈川事業所には、現在10名のスタッフが勤務しています。メカ・電気・加工など、各分野の設計者が在籍しており、自動化に関する相談においてグループ会社との協業、連携を通して一気通貫で対応できるワンストップ体制を構築しています。同事業所では、自動化に関する設計開発力を強みに、大手精密機器メーカーなど数多くの企業から自動化の相談を受け対応してきました。また、会社としても、様々な業界を14に分類した業界別営業戦略を策定し、三品業界(食品・医薬品・化粧品)をはじめとしたあらゆる業界・分野に対応できる体制を整えており、同事業所もその一翼を担っています。

 ロボットに関しては、ABBやデンソーウェーブのロボットを活用し、最適な自動化システムの提案を行っています。また、FA・ロボットシステムインテグレータ協会にも加盟しており、四国では「ロボットアイデア甲子園 in四国大会」を開催するなど、人材育成や業界の発展にも貢献しています。さらに、養鶏業者向けAI搭載ロボット「自律走行型ケージ監視システム(通称:ロボコッコ)」に代表されるように、自動化に関する課題やニーズを的確に捉えた企画開発力も高く評価されています。

【今後の目標】
 SICに入居後、新たにメカ設計者を採用するなど、当初の狙い通り、人材採用面で成果が出始めています。今後は、自動化設備の設計・製作に加えて、グリーンやデジタルといった新分野にも関わるソリューションビジネスにも注力するとともに、自社の商社機能も活かしながら地域に根差した幅広い事業展開を目指していきます。

【取材を通して】
 以前はサーフィンが趣味だったという土居さんですが、最近は2歳になる息子さんと遊ぶのが一番の楽しみだそうです。4月には娘さんも産まれるご予定で、ますます楽しみが増えそうです。

 新天地で忙しくも充実した日々を過ごす土居さん。取材を通して、どんな立場や環境であっても、まっすぐ仕事に向き合う責任感の強さと誠実さを感じました。(SIC 樽川)

大豊産業株式会社 神奈川事業所
SIC-2 Creation Lab. 2204号室
URL https://www.taihos.co.jp/
土居さん
自律走行型ケージ監視システム Robococco(ロボコッコ)