かわらばん

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かわらばん入居版218号 2022年7月

OTESS9株式会社
   技術と人をつなぎ、世界に貢献する企業として!
【Desk10会員プロフィール】
OTESS9株式会社
代表取締役 瀬戸 満成(せと みつしげ)

 相模原市出身、相模原市在住の瀬戸さん。大学では法学部に進み、卒業後、ワーキングホリデーでカナダのバンクーバーに渡り、約1年間を過ごしました。そこで英会話を学び、現在も海外企業と英語でのコミュニケーションを交わしています。小学生の頃、お寺で見た仏像に魅了され、それから人間観について考えはじめ、学生時代からは量子力学から哲学的な思想にはまっているとのこと。最近は自身の身体のことにも気を付けなければと、サン・エールさがみはらのトレーニング室の利用を検討中です。

【創業の経緯】
 ワーキングホリデーから帰国して、地元相模原でものづくり企業に就職、そこで加工技術を身に着けました。その後転職して、研究開発型企業で営業を担当し、大手企業向けに微細レーザーはんだ付け装置の販売から技術的なアフターフォローを行ってきました。30代半ばではベトナムで起業も経験し、その後、海外営業拠点があるはんだ付け関連装置メーカーで技術営業として、国内はもちろんアメリカ、メキシコ、ブラジルも担当し、得意のビジネス英語で多くの商談を成功させました。人的なネットワークも広がる中、ベンチャー企業在職中の同僚であったマイクロエッヂプロセス株式会社の白井さん(SIC入居企業、代表取締役)と協業しながら、お客様のニーズにあった製品の提案、販売を行うため、令和3年に創業、今年の6月には“OTESS9(オテスナイン)株式会社”を設立しました。社名の中のOTESSは瀬戸(SETO)の語呂合わせ、9は10(達成)の1つ前の状態を意味し、達成や満足に向けた挑戦や努力を常に怠らないという想いが込められています。

【事業内容】
 OTESS9社の業務内容は①微細レーザーはんだ付け装置のコンサルティング業務と、②微細加工用レーザー装置の販売、開発、製造です。産業用・民生用を問わず、あらゆる電子機器は人間の活動にはなくてはならないものの1つとなっていて、その中には電子部品と電子基板が使用されています。これらを「電気的に接合」するために使われているのがはんだで、電子機器の高性能化・小型化が急激に進む中、電子部品も微細化が進でいることから、微細なはんだ付け加工に高度な技術が要求されます。従来のはんだ付け加工は、はんだごてを使っての接合が主流ですが、近年は、はんだごてでは不可能な領域の100μm以下のはんだ付けが主流になりつつあり、微細レーザー加工技術が現在、業界の中で大きな注目を集めています。瀬戸さんは10年以上前から微細レーザーはんだ付けの技術・製品開発や販売を手掛けていたことから、製造現場でのノウハウや知見が豊富で、国内外で技術コンサルティングや開発、製品販売のための商談に奔走しています。

【これからの目標】
 近年注目されつつある“ ブレイン・マシン・インターフェース(BMI※)”を見据え、現状の微細レーザービジネスを進化させ、それらテクノロジーの革新に必要なマイクロマシン(MEMS)製造装置の業界の一端を担う企業にすることを目標にしているとのこと。

 もう一つは別事業として、それら脳と機械がつながった後の新しい人と人とのつながりのソーシャルネットワークの仕組みをビジネスとして作りあげることを構想しています。

※BMI:人間の脳と機械やコンピュータを直接的につなぎ、脳波の検出や脳への刺激により人間の脳と機械を直結させる革命的な技術で、今後、世界中で実用化されることが期待されている。

OTESS9株式会社
Desk10会員
URL https://otess9.com/(準備中)
問い合わせ先 seto@otess9.com
瀬戸さん
レーザー加工装置をセットアップする瀬戸さん