かわらばん

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かわらばん入居版224号 2023年1月

新年のご挨拶
 入居企業の皆様に於かれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、旧年中は弊社施設の管理運営に深いご理解とご協力を賜り心より御礼申し上げます。

 昨年はロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰や日米の金利差拡大による急速な円安に加え、部材調達困難による納期遅れなど、少なからず会社経営に影響を与える年となりました。同時に消費者物価指数の上昇とともに企業物価指数は前年同期比で9.0%を超える上昇率を示し、1980年以降において8カ月連続で過去最高を更新しました。

 一方、北京冬季オリンピックでは、日本が金メダル3つを含む18個のメダルを獲得、特にスキージャンプ混合団体では高梨沙羅選手の失格で惜しくもメダルに届かなかったものの、強い責任感と固い絆で結ばれたチームワークで4位入賞を果たし、世界中の人々に感動を与えてくれました。

 さて、今年はどんな年になるのでしょうか。よく「一年の計は元旦にあり」と言われます。経営計画では、1年間の短期的視点から3~5年間の中期的視点、さらに10年間の長期的視点で策定される企業も多いかと思います。特に経営計画を策定する上で、今後の経済情勢や市場動向などの見通しを予測することは欠かせません。そのような中、今年は海外経済の下振れが懸念されています。例えば、米国経済の減速と失業率の大幅上昇、中国のロックダウンと不動産市況の大幅調整、ユーロ圏の信用収縮などで、これらが同時に発生したと仮定した場合、世界経済は深刻な不況に陥ると観るものです。あくまで仮定の話ですが、リスクに備えておくことも大事でしょう。ところで、橋本駅周辺の10年後はどうなっているのでしょう。予定では「リニア中央新幹線」が開業(品川―名古屋間)しており、広域交流拠点の形成とともに多くの人々や企業が交流し、新たな価値を創造する“まちづくり”が期待されています。また昨年実施された「新しい資本主義実現会議」では、2022年をスタートアップ創出元年として、スタートアップの起業の加速と既存大企業によるオープンイノベーションの推進を掲げています。今後、劇的に変化するパラダイムシフトのような動きを、私たちSICは“千載一遇”のチャンスと捉え、組織力の強化を図りながら全社一丸となって各事業にチャレンジしてまいります。

 結びにあたり、兎年である新しい年が入居企業の皆様にとりまして、さらなる「飛躍」の年になりますことを祈念申し上げまして新年の挨拶とさせていただきます。

 令和五年一月

              株式会社さがみはら産業創造センター
              代表取締役 橋元 雅敏