かわらばん

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かわらばん入居版232号 2023年9月

株式会社PXP
   クリーンなエネルギーをいつでも、 どこでも、だれでも自由に使える世界を目指して
【プロフィール】
株式会社PXP
代表取締役社長CEO 亀田 繁明(かめだ しげあき)

【代表者の経歴】
 平成25年(2013年)まで昭和シェル石油㈱の専務取締役を務めていた亀田CEO。平成18年(2006年)に設立されたソーラーフロンティア㈱では、代表取締役社長として同社を世界最大のCIGS薄膜太陽電池メーカーにまで育て上げ、国内外における太陽電池の普及に貢献してきました。平成30年(2018年)からは、日本アジアグループ㈱の子会社であるJAG国際エネルギー㈱の取締役会長としてグリーンエネルギービジネスに携わります。そして、令和2年(2020年)7月、㈱PXPを共同創業し現在に至ります。

【創業の経緯】
 PXPという社名の由来は、不死鳥(Phoenix)と太陽光発電(Photovoltaic)にあります。そこには、カルコパイライト技術を磨き上げて復活させ“世界初”に挑戦しようという亀田CEOの想いが込められています。

【事業内容】
 PXPでは、フレキシブルなカルコパイライト太陽電池の開発に成功し、現在は量産技術の確立に取り組んでいます。同社のソーラーパネルには、「フレキシブル」「高耐久性」「高変換効率」「低コスト」「軽量」といった特長があります。例えば、薄くて曲がる柔軟性と高い耐久性を両立させていることから、従来型では設置できない環境や用途での活用も可能になります。また、低コストかつ軽量でありながら、20%を超える高変換効率を実現させている点も大きな導入メリットです。

 さらに、並行してペロブスカイトとカルコパイライトのタンデム構造(異なる種類の光電変換層を重ねた構造)による技術開発にも取り組んでいます。2種類の異なる電池を重ねることにより、幅広い波長の光を吸収することができ変換効率が向上します。

 「軽い・曲がる・割れない」を兼ね備えたPXPのソーラーパネルは、今後市場の急拡大が見込まれる電気自動車への搭載を見据えています。現在は研究開発段階から量産性の検証段階へと移行しつつあり、パイロットラインの構築を進めています。同社には太陽電池に関する高い技術力と志を持つエンジニアが集まっており、世界初となるEVソーラーの実用化に向けて研究開発に邁進しています。

【今後の展望】
 PXPでは、クリーンなエネルギーを「いつでも」「どこでも」「だれでも」自由に使える世界を目指しています。世界をリードする同社の技術にはすでに多くの注目が集まっており、その可能性はEV分野だけに留まりません。

 日本発、さらには相模原発のグリーンテック系スタートアップ企業として、まさに不死鳥(フェニックス)のごとく世界に羽ばたいていきます。(SIC樽川)

株式会社PXP
SIC-1 Startup Lab. 1107号室
URL https://pxpco.jp/
亀田CEO
 「軽い・曲がる・割れない」を兼ね備えたPXPのソーラーパネル