かわらばん

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かわらばん地域版94号 2025年1月

謹賀新年
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

  令和7年の幕開けに際し、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。また、平素より株式会社さがみはら産業創造センターの活動にご理解とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

 昨年は、ポストパンデミックにおいて、デジタル技術の進展や持続可能性への意識の高まりにより、企業活動のあり方が再定義される中、入居企業への個社支援をはじめ、地域産業の活性化に向けた多様な取り組みを進めてまいりました。特に、地域中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進や生産性向上に向けたロボット関連事業の推進、地域企業の採用支援や人材育成事業の実施等により、多くの企業の皆様と共に新たな価値創出に取り組むことができました。

 本年、当センターは創立26年目の年を迎えます。この四半世紀、私たちは「地域経済の発展に貢献する」という理念のもと、相模原市を中心とする地域産業の発展を目指し、様々な挑戦を重ねてまいりました。この25年の歩みは、ひとえに相模原市をはじめとする株主の皆様、入居企業や地域企業の皆様、そして多くのパートナーの皆様のご協力の賜物であり、改めて深く感謝申し上げます。

 これからの地域産業には、ますます革新と柔軟性が求められます。当センターでは、これまでの経験と実績を礎に、新たなステージへの挑戦を続けてまいります。そして、今年は特に以下の3つを重点的に取り組んでいきます。

 1. 創業支援の拡充
 橋本駅周辺や相模大野駅周辺地域を創出拠点として、新しいビジネスアイデアを持つ起業家の方々が安心して挑戦できる環境の整備を進めます。また、Desk10などの「場」の強みを活かし、起業家がスケールアップするための長期的な支援を促進します。

 2. 地域連携の強化
 自治体、地域大学や研究機関、大手企業との連携を深め、創業・起業の促進を図るとともに、新たな技術開発などに取り組みます。また、参画している株式会社ケイエスピーが組成する投資ファンドなどを活用し、相模原からIPO企業の創出を目指すなど、地域全体の競争力向上に貢献することを目指します。

 3. オープンイノベーション推進拠点の整備
 大手企業との連携により新たな研究開発拠点の整備を進めます。これにより、規模拡大や生産拠点の確保を必要とする入居企業の市内移転を進めると共に、成長産業 の相模原市内への誘致を促進することで、地域企業とベンチャー企業、ベンチャー企業と大手企業の連携によるイノベーションを創発し、地域経済の一層の活性化につなげます。

 令和7年も、私たちは地域から未来を創る“ビジネスインキュベータ”として、皆様と共に歩んでいきたいと考えています。
どうぞ本年も変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、皆様のご健勝と貴社の益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

              株式会社さがみはら産業創造センター
              代表取締役 橋元 雅敏