かわらばん

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かわらばん入居版258号 2025年11月

マイクロエッヂプロセス株式会社
   微細レーザ加工分野の最前線へ!!
【入居企業プロフィール】
マイクロエッヂプロセス株式会社
代表取締役 白井 明夫(しらい あきお)

 マイクロエッヂプロセス社は2015年10月に設立されました。当時、白井社長一人で会社を立ち上げ、2016年4月にDesk10に入会しました。その後Startup Lab.に移転し、現在はCreation Lab.で業務を行っています。2025年10月に創業10年の節目を迎え、11年目がスタートとなりました。当初は量産用レーザ加工機の設計・販売からの事業スタートでしたが、自社製品の開発を手掛け、販売数や引き合いも増えています。総勢15名と賑やかなメンバーで、事務所内は明るくフランクな雰囲気が印象的なマイクロエッヂプロセス社です。

【自社製品① 半導体レーザシステム】
 2017年から開発に取り組んだ高出力青色半導体レーザ装置。当時は青色半導体レーザの光源を搭載した製品は大手数社しかありませんでした。操作性や加工精度を高めるレーザヘッドも自社で開発し、翌年には販売を開始しました。レーザ径や照射距離へのオーダーにカスタマイズ対応し、温度制御が可能なオプション搭載可能で、ユーザーの操作性や加工精度の向上が図れます。現在では青色レーザ(波長 450 nm)と、赤外線レーザ(波長900 nm)の2タイプを販売しています。微細化する電子デバイスのはんだ付け加工ラインに採用されるほか、ロウ付けや樹脂溶着にも応用できるなど、用途は様々です。

【自社製品② ピコ秒レーザ加工システム】
 10μm以下の超微細加工が可能な短パルスレーザシステムも自社内で開発しました。加工材料への吸収が高く、出力が安定するグリーンレーザを搭載し、高品質なレーザ非熱加工を実現します。加工形状は溶接、微細穴(ピンホール)、精密切断、マーキングなど多用途に対応しており、幅広い加工ニーズに応えます。社内に実機を設置していますので、デモ実験やテスト加工にも対応可能です。デジタルマイクロスコープ、レーザ顕微鏡、走査型電子顕微鏡(SEM)、高速高解像度赤外線カメラなど精密機器も設置していますので、加工直後に、その場で測定や評価を行うこともできます。

【新体制でさらなる挑戦へ】
 経営体制を強化するため、製造部長の峯岸さん、技術営業で販路開拓を協力してきたOTESS9株式会社の瀬戸さん、技術・製品開発を協力してきたDiNOV株式会社の出島さんの3名がこの10月に取締役に就任しました。3名の女性スタッフは製造や業務管理でそれぞれの力を発揮し、中国やベトナム出身のスタッフも第一線で活躍しているマイクロエッヂプロセス社。今後も技術・製品開発と世界を視野に入れた市場開拓に挑戦し、相模原発の微細レーザ加工のリーディングカンパニーを目指します。

マイクロエッヂプロセス株式会社
SIC-2 Creation Lab.2703号室
https://www.mepinfo.jp/
※ホームページ内にお問い合わせフォームがあります。
左から 瀬戸部長 峯岸部長 白井社長 出島部長
ロボットを組み込んだ半導体レーザ加工システム
社内開発したピコ秒レーザ加工システム