1日目
・自己紹介
自己紹介では、誰から始めるか戸惑っていましたが、初めの子が決まると名前、趣味、学校名など自由に紹介しました。時間内に全員の自己紹介が終わらなくて、みんなで焦りましたが、質問したり、雑談したりして6人が自然と仲良くなっていきました。
・アイスブレイク
人間知恵の輪では、みんながやる気満々でいちばんになるぞ!という気合いいっぱいで挑みました。実際は1番ではなかったですが6人が和気あいあいと楽しんでいて、終わっていない他の会社の応援もしていました。
・講義
これからひとつの会社を興すために会社とは何かという講義を真剣に聞いていました。講義はクマさんがお店をつくる話で行いましたが、なぜ会社が成功したのか会社で話し合う場面では、早々に仲間が集まったから、計画をきちんとたてたから、役割分担をしたからなど的確な意見が出てきて、その意見を自分たちも意識しようと話し合いました。
・会社の約束決め
約束では6人全員が商品を買ってくださるお客さま目線から考えていて、自然と“お客さまのことを考えて商品を売る”に決まりました。残った時間は、終わっていなかった自己紹介をしたり、これからの3日間について話をしたり6人とも仲良くなっていました。
・商品紹介
商品のサンプルを実際に見るときに配られた商品カタログに、これは実用性があるかないかを判断基準に◯、△、×をメモし、理由も話し合っていました。このときから、全員石けんは実用性があると意見が一致していて第1希望に決まりました。第2希望のフォトフレームも造花を変えて春夏秋冬で分けたら良いのではというアイデアを出していました。
・販売場所紹介
販売場所紹介では、駅側と伊勢丹側で話し合い、伊勢丹にお買い物にいくお客さまをターゲットにしました。呼び込みや宣伝の仕方を工夫しようという話になり、2番目に高い場所を第1希望にしました。
・商品決定
第1希望の石けんは、他の会社とかぶってしまったのでじゃんけんになりました。全員絶対石けんにするんだ!と意気込んで挑み、見事勝ちました。全員がとても喜んでいました。
・販売場所決定
販売場所は2か所で迷っていて、第1希望が多数の会社とかぶってしまったので、第2希望の場所に変更し決定しました。このときから、宣伝マネージャーは宣伝の仕方を考えてテキストのメモに書き込んでいました。
・社名決定
会社名を決めるときは、男女に浸透する名前がいいと考えました。はじめは「キュート」や「かわいい」が候補でしたが、男の子側からも考えて「クール」など候補になりましたが、お客さまが笑顔になってくれるような石けんを販売しよう!ということでスマイルソープになりました。立て札には丁寧に社名を書き、イメージキャラクターがいたら良いのではないかという意見もでてキャラクターを作ることに決まりました。
・事業計画書
事業計画書ではそれぞれの役職が担当するところはそれぞれが中心となって進めていきました。まず、石けんは3種類作ることにし、それぞれ2個入り、3個入りと個数を決めてそれぞれの製造個数も決めました。商品の値段もお客さん目線でいくらなら買ってくれるか話し合いました。値段に見合うように丁寧に商品を作ろうと決めました。費用の計算では、計算が得意な子が率先して計算をし、あっという間に決まっていきました。途中、指導料を入れて計算するのを忘れているのに気づき、確認のために全員で抜けがないか確認しました。その甲斐あってか、8会社の中では1番に清書に入り、時間内に終えることができました。残った時間で明日の融資交渉では誰が何を説明するのか決めたり、説明の練習をしていました。
2日目
・融資交渉
スマイルソープ社は朝一番の融資交渉だったので朝食のときの話題も融資交渉でした。朝食の時に販売場所の値段を事業計画に入れるのを忘れていたことを思い出し、早くにクラフトルームに行き直しました。銀行が開くまでは、話す練習をしたり打ち合わせをしたりしました。いざ、融資交渉で銀行の前では、社長が一列に並ばせたりしてみんなをまとめていました。入室するときもノックをし、「失礼します」と挨拶をしてはきはきと答えていました。銀行の人の質問にもしっかりと答えていました。残念ながら1回では通らなかったですが銀行の人の指摘されたところを見直しました。2回目も製造個数を指摘されましたが、会社の約束の“お客さんのことを考えて商品を作る”というのを確認し、お客さん目線で考えていきました。3回目の融資交渉で銀行からお金を借りることができました。終わった後もみんな嬉しがるのかと思ったらみんな冷静で、これからが本番だからと商品製造に頭をシフトしていました。
・商品製造
商品製造では石けんを作る工程をどうしたら効率よくできるか考え工程ごとに分担して行いました。製造マネージャーが中心となって、まずスパンコール入りの石けんを予定個数作りました。スパンコールは女の子中心に色合いや種類を考えながら作りました。石けんの湯せんをお願いする時も「お願いします」「ありがとうございました」とお礼を言うのを忘れずに行うようにしました。石けんをシリコンケースに流すときもこぼれないようにそっと丁寧にマニュアル通りシリコンケース6分目まで流し入れました。次はデコパージュの石けんを作りました。デコパージュは5個しか作らないので失敗しないように丁寧に紙ナプキンを張り付けました。しかし、今のペースでは目標の60個まで時間内に終わらないということでシリコンケースをレンタルし石けんを作りました。何回かに分けてレンタルしたため返す時間を過ぎてしまい延滞料金を取られてしまいました。最後は色付きの石けんを作りました。途中、何種類の色付き石けんを何層かに分けて入れることでカラフル石けんを作りました。そこでもきれいな色合いの石けんになるように気を付けました。出来た石けんからどんどんラッピングして何とか製造目標の60個を作ることができました。製造が終わり、次にポスター制作にとりかかりました。石けん紹介のポスターと手持ち用のポスターを作りました。オリジナルキャラクターもポスターに描いて石けんをアピールしました。 |