子どもアントレ
(さがみはら子どもアントレプレナー体験事業)

子どもアントレ

平成30年度 当日の様子

「キコス」 商品:タイルコースター
「ジェルボ」 商品:ジェルボトル
「夏色マグネット」 商品:麦わらマグネット
「フォトフレーム販売会社」 商品:フォトフレーム
「はしおきカンパニー」 商品:はしおき
「HASフォトフレーム」 商品:フォトフレーム
「夏の盛り合わせ」 商品:サマーリース
「メモスタンドニコニコ店」 商品:メモスタンド
「アイスナイン」 商品:アイスチャーム
「Furin」 商品:風鈴

参加者の声

(クリックで拡大)


1日目

・オリエンテーション(アイスブレーク)
夏の終わりが迫った、8月最後の週末。台風が接近してやや涼しい天候の中、3日間の友達が集まってきました。そわそわしながら手荷物に名前を書いていたのが印象的です。アイスブレイクをしても、みんなは完全には打ち解けない様子。おとなしい子たちなのかな、と不安になる一方、これからどのように盛り上がるのか、楽しみにもなりました。


・会社設立、役職決定
会社とは何か、講義で学んだ後は、海の仲間たちに倣って、役職決めをしていきます。メンバー一人ずつ興味がある仕事を発表して、希望が重複しない役職から決まっていきました。なかなか決まらなかったのが、経理担当。希望者が決意表明して、他のメンバーが適任と思う人へ投票したり、希望者同士で話し合ったり……。あれこれと決め方を思案して、ようやくまとまりました。


・商品紹介
商材屋さんが紹介してくれた、たくさんの商品。今年度は例年に負けず劣らず、魅力的な商品がたくさんあります。夏らしく涼しいデザインが特徴的なジェルボトルや、色とりどりの箸置きが人気だったようです。どうやって作るのか、気になるメンバーもいました。


・商品、販売場所決定
作りたい商品がたくさんあり、みんなで悩んで決めた希望の商品。それでも、自分の会社の要望が全て通るとは限りません。BBを含め、メンバー全員の力を合わせ、他社とのじゃんけんに勝ち抜く必要があるのです。商品は、第二希望のタイルコースターに決定。販売場所は、第一希望の場所をおさえることができました。商品が売れるかどうか、これからがみんなの腕の見せ所ですね。


・事業計画書作成
白熱した商品決定が終わり、事業計画書の作成に着手します。タイルコースターって、どうやって作るんだっけ? 何が必要なんだろう? どれくらいの値段で売れるかな? 商品作成マニュアルと、商材リストをにらみながら、初めは悪戦苦闘。テキストに記載された、「〇〇マネージャーを中心に考えよう」というアドバイスに従い、順調に作成することができました。予定よりも早く書き終わり、余った時間にはポスターの図面まで考えてくれました。



2日目

・融資交渉
前日の夜にきちんと計画を立て、計算ミスもなく、融資交渉の準備はばっちり、のはず……。メンバー全員がそう信じて、銀行の扉を開けます。「ご用件は何ですか」「どちら様ですか」など、行員からは想定外の質問も飛んできました。会社の利益を確保するためには、もう少し商品の定価を上げる必要があるようです。こんな高い値段で売れるかな、と不安になるメンバー。価格設定の見直しに合わせて、お釣りの金額を調整しようとするメンバー。それぞれの考えが対立することもありました。お互いがお互いの考えを聴き、譲り合ってようやく、計画を練り直すことができましたね。お金を借りることのできたときの安堵感は、今となっては良い思い出です。


・商品製造、ポスター作り
銀行から借りたお金をもとに、材料を仕入れ、早速製造開始です。コースター1枚あたりに必要なタイルを按分したら、各自でデザインを考えます。コースターに目地材を流し込むのは想像以上に難しく、なかなかうまくいきません。タイルから目地材をふき取ると、周囲の目地材がえぐれてしまうのです。休憩をとるのも忘れるほど作業に没頭し、あっという間に夕食の時間に。最後に残された夜の作業時間には、アルバイトを2人雇うことにしました。会社のメンバーは手分けして、商品の手直しとポスター制作を進めます。たくさんの方々の協力があってこそ、完成した商品です。これなら、明日の販売でもお客様に胸を張ってお勧めすることができますね。


3日目

・販売
朝早くに若あゆを出発し、相模大野駅へ移動したら、待ちに待った商品販売の時間です。前日に決めた「お勧めの商品」とタイルをディスプレイに詰めたら、いよいよ販売が始まりました。ついさっきまで「売れるかな……」と不安がっていたのが嘘のように、次々とお客さんがやって来て次々と売れていきます。コースターを3枚も買って、千円札を出す人も。メンバーの接客にはお客様も感心し、「あなた、商売上手ね。将来お店屋さんになれるわ」なんて言葉も聞こえてきます。販売開始から50分程度で完売。10社中2番目に早い売れ行きでした。


・決算、返済、振り返り、報告会
商品が完売し、みんな大喜び。昼食を食べたら、気を引き締めて決算に取り組みます。今あるお金を数え、会社の利益等々を計算すると……計算が合わない。どうやら、前日雇ったアルバイトや、レンタルした道具の料金を忘れて計算していた様子です。レシートを見直し、もう一度お金を数えて、やっと辻褄を合わせることができました。無事に利益を出し、銀行にお金を返すことができ、行員もメンバーも安心していたようです。時間の都合で実現には至りませんでしたが、商品製造を手伝ってくれたスタッフに、お礼の手紙を書こう、との案が上がっていました。メッセージカードにそれぞれの思いを託したら、報告会へ向かいます。10社の中で初めて登壇したとは思えないくらい、堂々として立派な姿でした。みんなは気付いていないかもしれないけれど、3日間を通じ、それぞれがひとまわり大きくなったはずです。



BBからのコメント

まずは3日間、本当にお疲れさまでした。初日の午前中、役職をめぐって譲り合い、決めかねるみんなの姿を見ていた時の印象は、その後良い意味で裏切られました。事業計画書を作成するときにはすっかり打ち解け、面白い話で笑い声が漏れることもたくさんありましたね。全員で苦労してお金を借り、製造した商品が完売したときの、あの達成感! 大変なことも最後まで完遂した自分たちを、まずは労い、自信を持ってください。私はBBとして何かできたわけではないけれど、この6人と一緒に過ごすことができて、とても幸せです。
一方で、融資交渉や商品製造をはじめ、陰ながら会社を支えてくれた、裏方のスタッフへの感謝の気持ちも、忘れないでくださいね。このアントレ、実は物凄くたくさんの方々の応援で成り立っています。当日までの準備はとても大変ですが、みんなの顔を見ると、「また来年も、再来年も、何回でもアントレに来たいな」と思ってしまうのが不思議です。3日間の体験をいつか思い出してくれたら、また会うことができたら……と願っています。みんな、ありがとう!



齊藤 彩香(BB)



「キコス」 商品:タイルコースター
「ジェルボ」 商品:ジェルボトル
「夏色マグネット」 商品:麦わらマグネット
「フォトフレーム販売会社」 商品:フォトフレーム
「はしおきカンパニー」 商品:はしおき
「HASフォトフレーム」 商品:フォトフレーム
「夏の盛り合わせ」 商品:サマーリース
「メモスタンドニコニコ店」 商品:メモスタンド
「アイスナイン」 商品:アイスチャーム
「Furin」 商品:風鈴

<<平成30年度 子どもアントレ実施概要 平成29年度 子どもアントレ実施概要>>
平成30年度 協賛一覧はこちら

協賛社(者)のご紹介

子どもアントレは、開催趣旨にご賛同いただいた多くの皆様からのご協賛により成り立っております。

  • 株式会社きらぼし銀行 橋本支店
  • 公認会計士野村隆会計事務所
  • 株式会社櫻内工務店
  • 株式会社デフプラン
  • 山口自動車株式会社
  • 有限会社サトウ草木
  • 株式会社清水原コーポレーション
  • ペンニットー株式会社 相模原事業所