子どもアントレ
（さがみはら子どもアントレプレナー体験事業）

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1日目

・オリエンテーション
最初はみんな緊張のせいか、下を向いていることが多いように感じました。しかしアイスブレーキングで人間知恵の輪を行った後は徐々に笑顔も出始め、互いに冗談を言い合う姿も見受けられました。

・商品企画
それぞれが思い思いのドーナツを描いており、どれも個性的なものに仕上がっていました。ここでは商品を工夫することの大切さを改めて理解している様子でした。最終的には1つのドーナツで4つの味が楽しめる「うきわドーナツ」を発案し、この考え方が後の事業計画書を考えていく上で大きな助けとなっていきました。

2日目

・事業計画書作成
この日は2日目ということもあってか、会話がよりスムーズなものとなり、意見も活発に飛び交うようになりました。前日に決めた役職について一人ひとりが責任を持ち、全員が各項目で主役となっていました。ここでは製造順番と利益計画のところでつまづく場面もありましたが、6人が声をかけ励まし合い乗り越えていました。

・融資交渉
融資交渉では初めての経験に緊張している様子でした。一回目は様々な指摘を受け、みんな戸惑っている様子でしたが、その後はめげることなく、指摘箇所を修正して臨み、見事2回目で銀行から融資を受けることができました。

3日目

・商品製造

午前中は、2日間の疲れもあってかなかなかペースが上がらず、予定から大幅に遅れてしまっていました。その焦りからか苛立ちを感じさせる言動や行動が目立ちました。しかし、昼食の際にふとしたことで笑いが起き、リラックスできたのか午後は午前中の遅れを取り戻そうと各自が懸命に製造に取り組み、予定よりは少なかったものの34個無事商品として完成させることができました。

4日目

・販売
開始から30分くらいは客の絶対数が他のグループよりも少なく、困惑している様子でした。しかし商品が売れ出すと、表情や声も明るくなり、売るコツを掴んだのか、値下げなどを上手く絡めながら残り10分で見事完売することができました。先に商品を完売させていた他のグループの子が積極的に手伝ってくれて、協力することの大切さを身に染みて感じているようでした。

・決算・返済
決算では残金の数え間違いから100円の誤差が出てしまい、なかなか前に進めませんでしたが、ここでも諦めることなくスタッフの助けも借りながら数字を合わせることができました。 返済ではそれぞれが笑顔で堂々と受け答えをしているのが非常に印象的でした。最終的に一人当たり265円の利益を出すことができ、みんなで初めて自分自身で稼いだお金を見て、改めて働くことの大変さを感じると共に、両親への感謝を口にしていました。

・報告会
みんなステージの上で堂々と収支報告や4日間を通じての感想を述べていました。礼儀などを身につけ、様々なことを学び、たくましくなった6人の姿を見てとても感慨深いものがありました。

BBからのコメント

このグループは最初、積極的な女子に男子が圧倒されているという場面が多く見受けられ、男女の間には壁ができているように感じました。僕自身、初日・２日目を終えた段階で不安を感じていましたが、そんな心配とは裏腹に３日目から４日目と日が進むに連れて男子も意見を言う機会が増え、最後には６人全員が仲良くなっていました．６人の共通の特長は「簡単には諦めない」ということ。４日間壁にぶつかることも多かったと思いますが、誰一人諦めることはなく、問題解決に向けて力を合わせて、時には助け合いながら、一つひとつのことに懸命に取り組んでいるという姿がとても印象的でした。僕からみんなに伝えたいことは修了式で言ったように、「仲間と協力すること」、「出会い」この２つを大切にしていって欲しいということです。僕は今回のアントレを通じてみんなに出会うことができて本当によかった！僕が目のトラブルを起こした時に心配して声をかけてくれたみんな、学校や家での出来事を目を輝かせながら話してくれたみんな、僕はその中から数多くのことを学ばせてもらいました。本当にありがとう。最後に、自己紹介の時に特技は「人を笑わせること」と言ったけど、あまり笑わせることができなくてごめんね。それはさておき、今回このような貴重な経験ができたのも普段みんなのために一生懸命働いてくれているお父さんやお母さんのおかげだから、「ありがとう」と是非伝えてください。これからのみんなの活躍を楽しみにしています。

秋澤直希(BB)