子どもアントレ
（さがみはら子どもアントレプレナー体験事業）

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1日目

・アイスブレーキング
皆『人間知恵の輪』は初めて聞いたということで、最初は「本当にひとつの輪になるの？」と不安な様子でした。しかし、私が案を出さなくても自分たちで考えて解くことができていました。緊張が解けてきた様子がわかり、安心しました。

・会社設立(役職決定)
最初は、立候補でスムーズに決まっていきました。しかしマーケティングマネージャーが大人気で、結果多数決で決めました。多数決前に一人ずつ意気込みを聞いたのですが、みんな自分の得意分野をどう生かしていこうかしっかり考えられていました。

・商品決定
いくつか候補は絞られていたものの、そこから一つに決めることに苦戦していました。会社内ではもちろん、個人個人でもひとつに絞れないという声が聞こえてきました。この時点から売る客層をとても気にしていて、深く考えることができる会社だなと感じました。最終的には、多数決で第一候補をカードスタンドに決め、他社で希望がなかったため、無事第一候補が通り満足気な様子でした。

・会社設立(社名決定)
沢山の社名案が出ていましたが、カードスタンドを略してカドスタ、スタの部分を星のスターとかけて『カドスター』に決定しました。社名の清書用紙もカラフルに描けました。

・マーケティング活動
個人でも素敵な案が沢山出ていましたが、会社としてはアルファベットの形のカードスタンドを作ることにしました。実際のマーケティング活動では、最初は話したことがないスタッフに聞きに行くことに緊張していたようです。慣れてくると、「こんな案をもらった！」と笑顔で席に戻ってきてイキイキとしていました。最終的に意見を生かして、色は薄めの物を、デザインはシンプルにするという方向でいくことに決定しました。

・販売場所決定
販売場所は、すんなり一つに絞ることができたのですが、他のグループと被ってしまい、とても焦っていました。希望を変える時間では、他の場所に変えるかとても悩んでいましたが、もう一社の方が動くことに賭けた結果、第一志望の場所に決定することができました。

2日目

・事業計画書
商品のデザインを考えるのにとても苦戦していました。アルファベットにすることは決まっていましたが、『Y』などのバランスの悪いものが実際に立つのか、どのアルファベットを何個作るのか、その他のデザインは作るのか…など、考えなくてはいけないことが多すぎてなかなか話がまとまりませんでした。しかし、1日目より1人ひとりの発言数が増え、とても良い話し合いができていたようです。ただ白熱しすぎる場面も見受けられ、そこは助言をしました。基本的には自分の役割を意識し、各担当の人を中心に進めることができました。

・融資交渉
銀行に行くまではあまり緊張していないようでしたが、銀行に入った瞬間、雰囲気に圧倒されたようでした。しかし、お礼や発言、言葉遣いがとてもしっかりしていて安心しました。価格がもっと高くてもいいんじゃないかという銀行からのアドバイスで、自分たちの考えた商品に自信を持てた様に感じました。1回目で指摘されたことを帰ってからちゃんと考えられていたものの、他の会社がどんどん融資交渉を終わらせていくことにとても焦っていて、2回目の融資交渉では書き洩らしを指摘されてしまいました。一度みんなで落ち着いて確認し、3回目に挑み無事お金を借りることができました。

3日目

・商品製造
仕入れや道具レンタルでは、無駄がないように考えてからお店に行くことができていました。針金は鉛筆に巻きつけて形を作ったり、筆代わりに針金を作ったり、発想力の豊かさには驚かされました。正直事業計画書の段階からバランスが不安だったものも、うまく針金を使ったりして、しっかり立つものを作れていました。最初、とりあえず作ればいいという感じが感じられたため、「お客様に買ってもらう物だよ」、「お客様の立場になって考えてみよう？」と言っていたら、最後までチェックは念入りにしてくれました。時間内に製造も終わり、みんなのセンスが光る素敵な商品ができたと思います。

4日目

・販売
最初「いらっしゃいませ」以外、どう声を掛けてよいのかわからず声があまり出せてませんでした。ですが、「どんな風に使ってもらいたい？」など少しアドバイスをするとコツを掴めたようで、元気に接客できていました。お客様に商品を渡す時も、「新聞紙に包んだほうがいいんじゃない!?」と自分たちで案を出せていました。暑い中とても大変でしたが、無事完売できて本当によかったです。おめでとう！

・決算返済、報告会
事業計画書に書いたものより材料費が節約できたため、黒字で、利益も予定よりも多く得ることができました。みんな積極的に計算していてとてもよかったと思います。銀行での挨拶やお礼もしっかりできていて良かったです。
報告会では、ステージでとても緊張していた様子でしたが、しっかりと自分の担当のところを報告できていました。

BBからのコメント

最初とてもおとなしいグループで不安でしたが、時間が経つにつれて皆意見が言えるようになっていったので安心しました。みんな素敵な意見を沢山持っているため、白熱しすぎて喧嘩になるんじゃないかとハラハラする部分もありましたが、「一度ちゃんと意見を聞く」ことを徹底したら静かに他の意見に耳を傾けることができていました。本当に発想力が豊かなグループで、「そんな案があるのか！」と驚かされることが多々ありました。聞いていてとても面白かったです。私自身子どもアントレに参加経験があり、子どもアントレが自分の人生の中でとても大きい出来事だったため、今回BBとして戻ってきました。自分がこの立場に立つとは10年前は全く考えていませんでしたが、アントレがとても楽しい場所だという事は改めて実感しました。正直、自分が憧れていたBBにちゃんとなれたか、みんなに何か残すことができたか不安ですが、この4日間で少しでも、アントレに参加してよかった！と思ってくれていたら嬉しいです。

小島 子奈宜(BB)