1日目
・オリエンテーション
初めは、全員が緊張していて声が小さく、話しかけても「うん」やなにも言わずに頷くだけでした。しかし、アイスブレイキングで人間知恵の輪を行ってみたところ、知恵の輪を解こうと全員が声を出し合っていました。残念なことに2回実践してどちらも解けずに終わってしまったのですが、みんな楽しそうにしていました。
・講義:会社とは
子供たちが会社設立から決算報告書までの流れを理解できるように、インストラクターが口頭で説明し、その後劇を行いました。劇中、とても真剣に聞いていて終わった後も「楽しかったよ」や「分かりやすかった」と言っていました。
・会社設立(役職)
役職決定で「社長をやりたい!」という子がいなく、社長以外の役職から決めていきました。経理マネージャーに人気があり、子供たちは被ってしまったところはジャンケンで決定していきました。最終的に社長に決まった子は、不安な表情で「やりたくない」と言っていましたが、とても重要な役割を担う役職であることを話したところ、「頑張る」と言ってくれました。
・商品紹介
自分たちでどの商品を作るか、全員集中して説明を聞いていました。この頃には、すでに子どもたちはよく話すようになり、緊張はだいぶほぐれた様子でした。
・商品決定
商品紹介の段階でほぼ全員一致で第1希望は「小物入れ」でした。しかし、他の会社と被ってしまい、「小物入れ」ではなく「エプロン」に決定しました。自分たちでやりたかったものとは別のものに決まってしまった、ということもあり、少々不機嫌な子もいましたが、「みんなで頑張ろうね」と話したらどの子も頷いていました。
・会社設立(社名決定)
社名決定では様々な意見が出ました。社長はまだ恥ずかしさもあってか、まとめるのが大変でしたが、社名を決定することができました。自分たちが作る商品に合った名前を付けようという意見が出て「EPRN会社」に決定しました。
・講義:マーケティングとは
インストラクターを中心に「マーケティングとはなにか」を2者1択の問題形式で行いました。子どもたちはとても楽しそうに問題に参加していました。
・マーケティング活動
まず、個人ワークで商品イメージを考え、その後グループワークで共有し合っていました。実際の販売場所でのマーケティング結果をもとに全員「親子連れで特に女性」をターゲットにした考えでした。そして、女性、男性、子どもの順で割合を考え商品ポイントを話し合っていきました。会社で出た案をもとに、各々で色んなスタッフに積極的に情報収集を行っていました。
・販売場所決定
販売場所を決定する際に、値段が高いところだと利益に問題が出てくるとの意見が出て中間の値段を選んだのですが、ここでも他の会社と被ってしまい、1番高い値段の販売場所になってしまいました。また、自分たちが選んだ以外の場所になってしまったことで、落ち込んでいる子や利益のことを考えている子が見られました。
・講義:事業計画書・銀行
インストラクターから事行計画書と銀行の説明がありました。段々疲れてきて、眠たそうにしていましたが、「もう少し頑張ろう」と声をかけると、ちゃんとインストラクターの方に耳を傾けていました。
2日目
・事業計画書作成、融資交渉
銀行からお金を貸してもらうために、事業計画書の作成を行いました。午前中は様々な意見が出て、販売時の工夫や製造順番などがスムーズに決定していったのですが、商品イメージとお店のイメージがなかなか決まりませんでした。意見は出るのですが、全員が話し出してしまい、話がまとまらないという傾向が多々見られました。時間もかなり押してきてしまい、午後になって他の会社がどんどん融資交渉に行くのを見て、子どもたちはかなり焦りを感じていました。焦りが出てくると子どもたちはイライラしてきてしまい、また全員が話し出して話がまとまらない、と悪循環な流れになっていました。1度は融資交渉に行ったものの、「商品単価が安い」や「作業時間の再検討」など銀行側から様々な指摘を受け、子どもたちはだいぶ落ち込んでいる様子でした。しかし、他の7社が終わっていく中、すぐ作業に取り掛かろうという姿勢が見られ、時間を大幅に過ぎてしまいましたが、銀行からの指摘を訂正し、お金を借りることができ、みんな安心していました。
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