子どもアントレ
(さがみはら子どもアントレプレナー体験事業)

子どもアントレ

平成25年度 当日の様子

「カドスター」 商品:カードスタンド
「Candle」 商品:ライトキャンドル
「Happy Smile☺」 商品:ドアプレート
「スモールケース」 商品:小物入れ
「エコバック工房」 商品:スタンプバック
「COASTER SHOP」 商品:コースター
「フワックス」 商品:クッション
「EPRN会社」 商品:エプロン

参加者の声

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1日目

・オリエンテーション
初めは、全員が緊張していて声が小さく、話しかけても「うん」やなにも言わずに頷くだけでした。しかし、アイスブレイキングで人間知恵の輪を行ってみたところ、知恵の輪を解こうと全員が声を出し合っていました。残念なことに2回実践してどちらも解けずに終わってしまったのですが、みんな楽しそうにしていました。


・講義:会社とは
子供たちが会社設立から決算報告書までの流れを理解できるように、インストラクターが口頭で説明し、その後劇を行いました。劇中、とても真剣に聞いていて終わった後も「楽しかったよ」や「分かりやすかった」と言っていました。


・会社設立(役職)
役職決定で「社長をやりたい!」という子がいなく、社長以外の役職から決めていきました。経理マネージャーに人気があり、子供たちは被ってしまったところはジャンケンで決定していきました。最終的に社長に決まった子は、不安な表情で「やりたくない」と言っていましたが、とても重要な役割を担う役職であることを話したところ、「頑張る」と言ってくれました。

 

・商品紹介
自分たちでどの商品を作るか、全員集中して説明を聞いていました。この頃には、すでに子どもたちはよく話すようになり、緊張はだいぶほぐれた様子でした。

 

・商品決定
商品紹介の段階でほぼ全員一致で第1希望は「小物入れ」でした。しかし、他の会社と被ってしまい、「小物入れ」ではなく「エプロン」に決定しました。自分たちでやりたかったものとは別のものに決まってしまった、ということもあり、少々不機嫌な子もいましたが、「みんなで頑張ろうね」と話したらどの子も頷いていました。

 

・会社設立(社名決定)
社名決定では様々な意見が出ました。社長はまだ恥ずかしさもあってか、まとめるのが大変でしたが、社名を決定することができました。自分たちが作る商品に合った名前を付けようという意見が出て「EPRN会社」に決定しました。

 

・講義:マーケティングとは
インストラクターを中心に「マーケティングとはなにか」を2者1択の問題形式で行いました。子どもたちはとても楽しそうに問題に参加していました。

 

・マーケティング活動
まず、個人ワークで商品イメージを考え、その後グループワークで共有し合っていました。実際の販売場所でのマーケティング結果をもとに全員「親子連れで特に女性」をターゲットにした考えでした。そして、女性、男性、子どもの順で割合を考え商品ポイントを話し合っていきました。会社で出た案をもとに、各々で色んなスタッフに積極的に情報収集を行っていました。

 

・販売場所決定
販売場所を決定する際に、値段が高いところだと利益に問題が出てくるとの意見が出て中間の値段を選んだのですが、ここでも他の会社と被ってしまい、1番高い値段の販売場所になってしまいました。また、自分たちが選んだ以外の場所になってしまったことで、落ち込んでいる子や利益のことを考えている子が見られました。

 

・講義:事業計画書・銀行
インストラクターから事行計画書と銀行の説明がありました。段々疲れてきて、眠たそうにしていましたが、「もう少し頑張ろう」と声をかけると、ちゃんとインストラクターの方に耳を傾けていました。



2日目

 

・事業計画書作成、融資交渉
銀行からお金を貸してもらうために、事業計画書の作成を行いました。午前中は様々な意見が出て、販売時の工夫や製造順番などがスムーズに決定していったのですが、商品イメージとお店のイメージがなかなか決まりませんでした。意見は出るのですが、全員が話し出してしまい、話がまとまらないという傾向が多々見られました。時間もかなり押してきてしまい、午後になって他の会社がどんどん融資交渉に行くのを見て、子どもたちはかなり焦りを感じていました。焦りが出てくると子どもたちはイライラしてきてしまい、また全員が話し出して話がまとまらない、と悪循環な流れになっていました。1度は融資交渉に行ったものの、「商品単価が安い」や「作業時間の再検討」など銀行側から様々な指摘を受け、子どもたちはだいぶ落ち込んでいる様子でした。しかし、他の7社が終わっていく中、すぐ作業に取り掛かろうという姿勢が見られ、時間を大幅に過ぎてしまいましたが、銀行からの指摘を訂正し、お金を借りることができ、みんな安心していました。

 

3日目

・材料仕入れ、商品製造
前日できなかった利用申込書の記入を行い、他の会社より少し遅れて材料仕入れに取り掛かり始めました。商品製造の役割分担をすることになったのですが、また意見がまとまらず、なかなか商品製造に取り掛かれずに午前中が終わってしまいました。このままでは、商品を完成させることができないと思い、午後からはアルバイトを導入し、みんなで協力しながら作業に集中するようにしました。すると、子どもたちも各々でかなり焦りを感じていて、すぐに作業に取り掛かりました。裁縫で分からない子がいたら、率先して「私がやってあげる」と言って、会社内で教え合っているのが見られました。3人程アルバイトを雇い製造時間内に仕上げることができ、子どもたちはかなり疲れていましたが、「できて良かった」と安堵していました。

 

・社名看板作成
初めに「時間を見て守ろう」と伝え作業に取り掛かったところ、「意見が出すぎて話がまとまらない」というのが少なくなり、1人が発言している時はみんなが聞いていて、聞いていない人がいたら注意をしていました。子どもたちの素晴らしい変化でした。

 

4日目

・販売
初めて商品を販売するということもあり、子どもたちは緊張していて、また、販売開始直後はお客様が少なく、なかなか声が出ませんでした。そこで、「声出そう」と背中を押し、隣の会社が商品を買ってもらっていることで段々と声が出始め、「せーの」と声掛けして全員で一斉に「いらっしゃいませ」と大きい声を出していました。その後、「いらっしゃいませ」だけでなく、商品のポイントを加えたり、2階にいるお客様にまで聞こえるほど大きな声で「いかかですか」と声掛けしたりしました。すると、段々と商品を手に取って見て行くお客さんが多くなり、販売終了時間よりもだいぶ早く完売して、みんな「買ってもらえて良かった」と言って大喜びしていました。

 

・決算、返済、振り返り
計画していた予算と実際に販売終了してからの結果とで大幅な差が出てしまいました。ここで子どもたちは何が問題なのかを考え、「レンタル費、アルバイト費で大きく差が出てしまった」ことがわかりました。決算では、販売時のお金の受け渡しのミスから、100円の誤差が発生してしまいました。この時、全員誰かを責めたりすることなく、銀行に返済する際、しっかり全員で謝ってから返済しました。そして、子どもたちは、初めてのお給料にとても喜んでいました。

 

・報告会、修了式
報告会では、子どもたち全員がかなり緊張している様子でした。保護者の前で、自分たちの4日間の努力を発表し、全員とても輝いて見えました。式中は騒ぐことなく集中して聞いていて、最後に修了証を受け取り、どの子もとても喜んでいました。



BBからのコメント

初め、本当に意見がまとまらず時間内に作業が終わらないことが多々あり、BBである私自身がとても焦ってしまい、視野が狭くなっていました。誰かの話を全員で聞こうとしないため、たとえ良い意見があってもそれを生かせませんでした。そのため、何度か叱ってしまったこともありましたが、徐々にお互いの意見を尊重し合うようになってくれました。そんな成長した子どもたちの姿を見て、心から嬉しく思いました。4日間EPRN会社のみんなと一緒に過ごせて本当に楽しかったし、私自身も大きく成長することができたと思っています。この4日間のアントレで感じたことを大切にし、これからも様々なことに挑戦していってくれたら嬉しいです。4日間本当にありがとうございました。



仁木 桃子(BB)



「カドスター」 商品:カードスタンド
「Candle」 商品:ライトキャンドル
「Happy Smile☺」 商品:ドアプレート
「スモールケース」 商品:小物入れ
「エコバック工房」 商品:スタンプバック
「COASTER SHOP」 商品:コースター
「フワックス」 商品:クッション
「EPRN会社」 商品:エプロン

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