子どもアントレ
（さがみはら子どもアントレプレナー体験事業）

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1日目

・オリエンテーション
初対面で緊張しているからか、きょろきょろと周りを見ている子や静かに下を向いている子もいれば、人見知りせずお話している子もいました。アイスブレイキングの人間知恵の輪のゲームでは１位になれて、緊張して顔が強ばっていた子もここで表情豊かになり、6人みんなから仲良くなりたいという思いが伝わってきました。

・会社設立
役職決定では、社長をやりたい子が3人いましたが、選挙制で決めることができ、それからはスムーズに決定することができました。約束事と会社名はみんなで意見を出し合って多数決で決めました。約束事はケンカをしないように「思いやりの心を大切に」、会社名はお客さんが笑顔になるような商品を届けたいから「Happy Smile☺」になりました。

・商品決定、商品企画
商品決定では、作りたい商品が分かれてしまいましたが、作りたい人数の多い順に第一希望、第二希望、第三希望にしようと話し合って決めることができました。他の会社と希望が被らず第一希望のドアプレートに決定し、お客さんが笑顔になるように「スマイルプレート」という商品名にしました。
商品企画では、誰に買ってもらうか、その人たちに買ってもらうためにどんな色にしようか、どんな飾りを付けようか、裏表で使えるドアプレートも作りたいね、とみんなで意見を出し合って多数決で決めていきました。また、調査でスタッフにもらった意見も自分たちのアイデアに組み込んで企画することができました。

2日目

・事業計画書作成、融資交渉
メンバー全員で話し合いながら進めることができました。商品の価格は、原価がわからないと決められないため、次のページにある材料と道具でいくらかかるかを先に書きました。また、絵の具を塗ったら乾く時間が必要であるため、その時間を使って飾りの準備やポスターが作ることを製造の手順を書き、しっかり考えながら作成をすることがきました。融資交渉では、初めての経験に緊張している子もいましたが、みんなしっかり銀行に自分たちの計画を説明することができました。一回目の融資交渉ではお金が借りられず、みんな落ち込んでいるかと思いきや、「次の融資交渉で絶対に借りよう！」と意気込んでいました。そして、指摘されたところを直して二回目の融資交渉で無事にお金を借りることができました。みんな一安心でほっと息をつき笑顔で喜び合いました。

3日目

・商品製造
最初の仕入れの段階で、飾り付けの白いフェルトが売り切れているというハプニングがありましたが、みんなで話し合って買えたものでできるデザインを考え、作り始めることにしました。まず、二個の絵の具セットでプレートと文字とで全員で分担して色を塗っていきました。しかし、色むらが出てしまったり絵の具が乾かなくてニスが塗れなかったりと、計画の一時間だけでは塗り終えることができなくなってしまいました。買えなかった白フェルトのぶんのお金と、もしものために雇うことにしていたアルバイトのお金で、あと二時間絵の具セットを一個借りることにしました。筆と刷毛の数が人数分ないので、色やニスを塗る人、飾りの準備をする人、ポスターを書く人と分担して作っていきました。レンタルの時間が迫ってくると、その焦りから苛立ちを感じさせる言動がありましたが、最後はみんなで飾り付けをしてとっても綺麗に商品を仕上げることができました。みんな疲れもありましたが笑顔で製造を終えました。

4日目

・販売
販売開始から四十五分ほどで完売することができました。はじめはお客さんが少なく焦っていましたが、徐々にお客さんが来てくれはじめて、商品のポイントを説明しながら元気良く販売することができました。炎天下のなか、みんなよく頑張りました。

BBからのコメント

ゆうちゃん、まりりん、ひっぴー、もーたん、あやちゃん、けんちゃん。個性豊かな6人のBBになれて本当によかったです。4日間6人全員で活動し、自分の意見を相手に伝えたり相手の意見を聞いたりすることの難しさを実感してそれを何度か繰り返す中で、みんなは本当によく成長したと思います。また、真っ直ぐに取り組もうとする姿勢や仲間を思いやる気持ちが感じられ、私自身近くで見ていて気付かされることがたくさんありました。このアントレでの経験を活かしてこれからも頑張ってほしいし、私も頑張りたいと思いました。みんな、どうもありがとう！

佐藤 由梨(BB)