子どもアントレ
（さがみはら子どもアントレプレナー体験事業）

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1日目

・オリエンテーション
ドキドキワクワク、みんな緊張の面持ちのなか、アントレでの3日間がスタートしました。最初こそ、口数が少なく心配していましたが、自己紹介やアイスブレイキングの伝言ゲームをやっていくうちに徐々にみんなの笑顔が増えていき、ほっとしました。すぐにお互いのことをニックネームで呼び始め、アイスブレイキングが終わる頃には6人全員が打ち解けることができたと思います。伝言ゲームの2問目は、間違えてしまいましたが、みんなで書いた絵を見せ合い、早くも一体感が生まれた瞬間でした！

・会社設立（役職決定）
役職は、「一人ひとりの第1希望から聞いていく」という方法で決めました。前の時間に受けた講義「会社とは」を聴いて、みんなどの役職にもとても責任があるということを感じたようでした。自分から立候補したり、やりたい役職がかぶったときは譲ってあげたりと、すんなり決めることができました。約束決めでは、とても良い意見がたくさん出ました。どの意見もポジティブなもので、これからの活動が楽しくなりそうな内容でした。そしてなにより出た意見すべてが会社をつくっていくなかでとても大切なことでした。

・商品紹介
Star★Shopから紹介された９つの商品に、みんな興味津々でした。そのなかから１つ自分たちが作る商品を選ぶということで、活発に意見が飛び交いました。「どんな人が買いたいと思うか」、「どの商品が作りやすいか」など、的確な話し合いがされ、みんなのとても真剣な表情にやる気が伝わってきました。話し合いの結果、使っている人が多く、使う回数も多いということから、カードケースに決定しました。

・商品、販売場所決定
商品決定は第1候補のカードケースが、他の会社と被ることなく決定することができました。販売場所決定では、場所代が安いところか、人通りの多い値段の高いところにするかで悩んでいましたが、場所代の分を材料費にまわし、宣伝を頑張ろうということになりました。少ない話し合いの時間の中、焦りながらも全員が納得して決めることができたと思います。

・社名決定
素敵な意見がたくさん出ましたが、最終的に「カードケース会社」の頭文字を取って「ＫＫＫ(トリプルケイ)」と名付けました。

・事業計画書
各項目の担当のマネージャーが中心になって話し合うことができました。何度か材料費や製造個数を見直したりしました。とても頭を使う作業でしたが、意見が途切れることはなく、そして誰ひとり投げ出すことなく最後まで考えることができました。販売の工夫に「見本を置く」という案が出るなど、想像していた以上の発想力の豊かさに驚きました。

・融資交渉
前日に苦戦しながらも書ききった事業計画書を、自信満々に銀行へ提出しましたが、記入ミスによりあっけなく返されてしまいました。1度全員の事業計画書を確認し合い、またあいさつや着席するタイミングなども自分たちで確認し直しました。礼儀の大切さにも気づけたようです。2回目からは計画書の内容について「おつりはこれで本当に足りるか」という指摘を受け、見直しました。そして無事3回目で交渉成立となりました。お金を借りることができた時はみんなほっとした様子でした。メンバー内での助け合いができるようになってきて、6人の足並みが揃ってきたようでした。

・商品製造
いよいよ商品製造ということで気合い十分という様子でしたが、商品の作り方をよく理解できていなかったようで１つ目を完成させるのに時間がかかってしまいました。時間内に商品を作り終えることが目標になってしまい、雑になってしまうことがあったため、「お客さんが買いたいと思うものってどんな商品？」という問いかけをしました。なんとか時間内に終わらせることができ、アルバイトの人にもきちんとお礼を言っていました。みんなで協力してとても素敵な商品になったと思います。

3日目

・販売
3日間の総まとめにふさわしい、みんなの成長が特に見られた時だったと思います。宣伝もみんなとにかく元気に大きな声を出せていて、お客様が思わず足を止めてしまいそうなほど上手な宣伝でした。交代で水分補給をする時、お互いに声を掛け合っていたのがとても印象的で、チームワークが光っていました。頑張って作った商品が見事完売したときは、本当に喜んでいました。本当におめでとう！

・決算、振り返り、報告会
おつりにずれもなく、無事銀行に返済することができ、さらにお給料を手にすることができました。振り返りでは、事業計画書よりも実際少し利益が少なくなってしまった点について話し合いました。疲れている中、本当によく頑張ったと思います。報告会も緊張していましたがしっかり自分の感じたことなどを発表できていました。

BBからのコメント

3日間のなかでみんなの成長を間近で見ることができ、一つの達成感を感じています。私がBBとしてKKKのみんなをちゃんと支えられていたか分かりませんが、みんなの悩む姿や真剣に考える姿、そしてなにより笑顔をたくさん見れたことが本当に嬉しいです。融資交渉にいくエレベーターの中でみんなで円陣を組んだときのあの一体感は絶対忘れません。混ぜてくれて、ありがとうね。最初のお友達のような関係からだんだんと、一緒に会社をつくっている「仲間」に変わっていっていくのを感じました。この3日間のことをほんの少しでも覚えていてくれたら嬉しいです。わたしに本当にたくさんのことを気づかせてくれてありがとう！みんなほんとうによく頑張った！

大平 麗美(BB)