Interview 006
株式会社FC-R&D

 

リバーシブル燃料電池

小型燃料電池を搭載した机

 燃料電池・水素エネルギー技術のトータルエンジニアリング&ベンチャー企業である(株)FC-R&Dは、2004年に創業し、新エネルギー分野で脚光を浴びている燃料電池と水素供給の研究開発・燃料電池搭載製品及び燃料電池の試作・教材開発とMEAなどの製造装置の開発・販売を行っています。

 (株)FC-R&Dは、元素の中で最も軽く、また宇宙で最も数が多く、地球上では水(H20)や有機化合物(CH4など)の構成要素として存在する水素原子が、効率の良い燃料電池の水素燃料となることから、この水素がクリーンエネルギー・低炭素時代の扉を開く鍵であり、地球の温暖化防止など深刻な環境問題へ大きく貢献できることに着目し、水素の発生方法や貯蔵方法、燃料電池への応用や製品開発、未来の燃料電池開発など様々な分野での研究開発を進めています。
 未来の燃料電池としては水から(自ら)水素を発生し、燃料電池として発電する仕組みを持つリバーシブル燃料電池のプロトタイプFC EXPO2010(第6回国際水素・燃料電池展)に出展しました。(写真は完成予想モデル)

 また、燃料電池のユニークな利用方法として小型燃料電池を搭載した机(写真)なども大手事務用品総合メーカーなどと試作共同開発しています。

 

SIC低炭素プロジェクトでの役割

システムの燃料電池、水素吸蔵合金と水電気分解装置

 太陽光発電の補助的発電システムとして、本プロジェクトでは固体高分子型燃料電池システムを導入します。燃料電池は水の電気分解の逆の反応を利用した発電装置であり、同一電極と電解質を発電・電解機能として利用するリバーシブル燃料電池と、バイブリッド化を前提とした水電気分解−燃料電池システム を比較し効率の良いシステムを導入し実証試験を展開します。
 当社はプロジェクト実施企業との連携により、これら燃料電池の試作開発を経て、システムの実用機の開発・設置・動作確認・実証試験を担当します。

そのほか
 水素吸蔵合金や水電気分解装置の導入も担当し、日本コントロール工業(株)、(株)テクノメイト、(株)リガルジョイントと連携し、水電解の副産物である酸素をオゾン水生成装置へ供給するシステムを共同開発し、その適正確認及び実証試験を行います。

 

今回取材をさせていただきました
代表取締役 中島宏氏

【会社概要】
株式会社FC-R&D
代表取締役:中島 宏
本社所在地:〒229-1116
神奈川県相模原市清新5-5-8 小山コート3F
事業内容:
1.新エネルギー
(燃料電池の研究・開発・販売)
(水素エネルギーに関連した技術開発)
2.省力化設備の設計・製作
3.プラスチックスリサイクル設備の設計製作

(株)FC-R&Dウェブサイト
http://www.nenryoudenchi.co.jp/

 

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