Interview 005
日本コントロール工業株式会社

 

この定容積形電磁ポンプは、プランジャのストロークをストッパによって規制し、ストロークが一定となるよう設計された電磁ポンプです。

 日本コントロール工業(株)は、1965年創業以来、電磁ポンプを主要に開発・製造・販売を行っています。電磁ポンプは、家庭用ボイラーやヒーター等の石油を燃料とする燃焼機器に広く使われています。これはモーターを用いた同等のポンプに比べ、制御性が良く小型であり、長寿命であるからです。
 電磁ポンプは、他にも色々なところで使われています。生活の中で広く使われているものでは、給湯器、温水洗浄便座、加湿器、食器洗浄器、自動販売機、印刷機、医療機器や自動車関係など、様々な場面で活躍しています。
 最近では、燃料電池や薬液等の注入装置等に用途が広がり、要求される仕様も多岐に渡り、流体制御の中枢をこれからも担うものです。

 同社は、2006年に(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託事業により、家庭用燃料電池システム改質用水向けポンプを開発しました。

≪定容積形電磁ポンプとは≫
 ブランジャのストロークをストッパによって規制し、ストロークが一定となるように設計された『精密小型ポンプ』です。
 定容積作動領域内では、負荷(背圧)のある場合でも、単位ストロークあたりの吐出し量は一定となります。一般的な可変容積形電磁ポンプに較べて比べて電源電圧の変動・液体や周囲温度の変化・振動による影響も極めて少なくなります。

≪非容積形電磁ポンプとは≫
 プランジャのストロークが負荷(背圧)の大きさによって変わるこれまでの電磁ポンプ。液体を加圧し、主にノズルから噴霧する事を目的とした圧力(ピストン)タイプと低圧で液体の移送や比較的低圧の容器などへの供給を目的とした流量(プランジャ)タイプがあります。油用と水用、さらに容量別に多機種をラインナップしています。

整備された明るい本社工場

 日本コントロール工業(株)は、2010年1月にエコアクション21に認証・登録されています。企業活動が地球環境へ影響を与えていることを認識し、環境保全及び継続的な改善に取り組み、環境保全型企業を目指しています。

SIC低炭素プロジェクトでの役割

 本プロジェクトでは、水素生成一体型燃料電池発電システム実用機を共同で開発しています。
 本実証においては、水電気分解装置を、(株)FC−R&D、(株)テクノメイトおよび(株)リガルジョイントと連携して設置・適正確認を担当しています。
 また、流体制御機器の設置や配管などの設備工事も(株)リガルジョイント及び(株)テクノメイトと連携して行っています。

 

今回取材をさせていただきました
代表取締役社長 中村敬氏

【会社概要】
日本コントロール工業株式会社
日本コントロール工業(株)ウェブサイト
http://www.nipcon.co.jp/

代表取締役社長 中村 敬
所在地:埼玉県坂戸市千代田5−1−16
創業:1965年10月1日
事業内容:定容積形電磁ポンプ、可変容積形電磁ポンプ、流体制御ユニット製品、電磁ポンプ付属製品、流体関連製品の設計・開発・製造・販売。

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