子どもアントレ
（さがみはら子どもアントレプレナー体験事業）

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1日目

・オリエンテーション
最初は、みんな緊張している様子でした。自己紹介も少し声が小さくなってしまい、はずかしそうでしたが、自分の得意なことなどを話すと会話が少しずつ進んでいきました。アイスブレイクの命令ゲームでは、楽しんでいて緊張も徐々にほぐれていきました。

・会社設立、役職決定
「会社とは」の講義を終え、立候補で社長が決まると次々と役職が決まっていく中、宣伝マネーシャーが立候補で重なってしまいました。まだ決まっていない役職の良さを伝えると、お互い譲り合いながら決めることができました。会社の約束では、社長を中心に会社に必要な約束事を考えて、キーワードを挙げながら決定しました。

・商品紹介、販売場所紹介
商材屋さんから商品紹介がされました。商品の製造方法やポイントを教えてもらい、どんな商品かを実際に触りながら決めていきました。商品を見た後に「実用性はあるのか」、「季節的に売れるのか」を考えながら商品を絞りこんでいきました。商品の希望をとるときには、一人ひとりの意見を出し合いながら、多数決で決めていました。第一希望では、夏らしいジェルボトルを選びました。販売場所紹介では、相模大野駅を知っているメンバーもいたのでどこの場所であれば注目してもらえるか考えながら決めていました。

・販売場所決定
販売場所は、第一希望の場所に決まりました。商品はジェルボトルが人気だったのでじゃんけんをしましたが、負けてしまいました。少し残念そうでしたが、もう一度メンバーで話し合い第三希望に出ていた、フォトフレームを選びました。ですが、再度商品が重なってじゃんけんになりましたが、今回は無事商品を決めることができました。

・社名決定
商品がフォトフレームということもあり、写真を撮るときにピースをするということと、会社の約束が「協力する」だったので、協力＝平和（ピース）、6人平和に一つになろうということで『ピースカンパニー』に決定しました。

・事業計画書作成
「銀行とは」「事業計画書とは」の講義をもとに事業計画書を作成していきました。「どんな人に買ってもらいたいか」、「どのようなテーマにするか」をみんなで意見を出し合いながら決めていきました。テーマごとの商品個数も、ターゲットと照らし合わせながら決定しました。そこまでは順調に進んでいたのですが、だんだんと集中力が切れ始め、意見が上手くまとまらなくなったこともありました。「テーマにあった商材にはどんなものがあるのだろう」と、仕入れマネージャーと製造マネージャーが商材屋さんに商品を何回も見に行っていました。その間計画書が中々進まず、周りの会社より進みが遅くなってしまいました。一日目の夜の時点で事業計画書の下書きも終わらない状況で「これ本当に終わるのかな？」「明日銀行に行けるのかな？」という言葉が出ていました。ですが、２日目になると気持ちも切り替わり、経理マネージャーが中心になりながら借りたいお金や利益計画の計算を進めて無事に計画書を書き終えることができました。

2日目

・融資交渉
事業計画書を書き終えると、すぐに融資交渉に行くことになりました。心の準備もできておらず、銀行に話す練習もできないまま融資交渉に向かいました。どのようなものを作りたいのか、意思はしっかりしていたのですが、緊張からか声が小さくなってしまいました。銀行からは、材料の種類が少ないなどの指摘を受けて再度交渉をすることになりました。指摘を受けたところをもう一度みんなで考え直し、再度融資交渉に向かいました。一度目の交渉を踏まえて、しっかり挨拶をして声も大きくして交渉に臨みました。最後まで自分たちの意見を貫き通して、２回で融資交渉が通りました。交渉が通ったときは、「通ると思ってなかった！」とみんなびっくりしていました。

・商品製造、ポスター作り
仕入れで少し時間がかかってしまったため、その間にポスターを作製しました。どのように、書けばわかりやすいか考えながら作製していました。商品製造では、作る前に役割分担をして一人いくつ作ればいいかを話しながら製造していました。事業計画書に書いていた商材だけでは足りず、商材を買い足しながら無事時間内に製造を終えました。完成した商品を見ながら、「これいいね！」「これ売れそうだよ！」とみんなが納得できる商品ができました。

3日目

・販売
販売場所までのバスの中では、販売・接客の心得を確認していました。販売前は「完売できるのかな」と弱気なことを言っていましたが、いざ販売が始まるととっても大きな声で呼び込みをしていました。最初は思う様にいきませんでしたが、立ち寄ってくれるお客さんには商品の説明をしっかり行っていました。その甲斐あって、一つ売れると次々に売れていき、最後まであきらめずに販売した結果、最後にはなってしまいましたが完売することができました。販売しているときは一人ひとりとても生き生きしていました。

・決算、振り返り、報告会
決算は、経理マネージャーを中心にみんなで確認をしながら行いました。しっかりとレシートを管理していたのでお金のずれもなく銀行に返すことができました。給料袋を貰い給料を分けるときに自分たちの分と私の分も考えて分けてくれました。自分たちで頑張って手にしたお金を見てとてもうれしそうでした。振り返りでは、決算で安心したのか、集中力が切れてしまい中々進みませんでしたが、気持ちを切り替えてしっかりと活動を振り返ることができました。報告会では、3日間の成果を一人ひとり堂々と発表することができました。

BBからのコメント

『ピースカンパニー』のみんな3日間お疲れさまでした。みんな緊張していて最初は見ていてとても不安でした。なかなか意見が言えないメンバーもいましたが、時間が経つにつれて打ち解けていましたね。打ち解けた後は、自分たちの意見を言えるようになっていましたが、思うように意見がまとまらなくなってしまいましたね。でも、社長を中心にみんなで意見をまとめていました。アントレが終わるときには、みんな笑顔で、3日間という短い時間でしたが大きな成長がみられて、私はとっても嬉しかったです。
私も中学生の時にこのアントレを経験して、自分自身も会社について学び、新たな出会いを得ることができました。アントレに参加してどのように感じたかはそれぞれですが、この経験をどこかで思い出したり、活かしてもらえるととっても嬉しいです。
少し、マイペースなところもありましたが、みんなが報告会で発表している姿を見てとっても感動しました。頼りないBBだったかもしれませんが、みんなで相談して給料をくれてありがとう！『ピースカンパニー』のBBができて本当に良かったです。3日間ありがとうございました。

中村　美佳(BB)