経営者セミナー

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第19回 SIC経営者セミナー 開催結果

ブレない老舗のプライド。ITと働き方改革に賭けた経営再建

― 最先端のおもてなしシステム ―

○日時:平成30年12月5日(水)
    17:00~19:00(受付開始16:30)
○会場:町田市文化交流センター(プラザ町田ビル5階・けやき)
○講演者:株式会社 陣屋 代表取締役女将 宮﨑 知子 氏
○主催:株式会社さがみはら産業創造センター(SIC)/
    株式会社町田新産業創造センター/
    株式会社きらぼし銀行
○後援:相模原市/相模原商工会議所/
    (公財)相模原市産業振興財団/町田市/
    町田商工会議所
○出席者数:134名

 第19回SIC経営者セミナーは大勢の方のお申し込みをいただき、開催当日は134名の方々にご参加いただきました。
 SIC社長の橋元、きらぼし銀行の田原会長の開会挨拶の後、セミナーを開始しました。

 講演では、株式会社 陣屋 代表取締役 女将の宮﨑知子樣より、ITを利用した“経営改革”を推し進め、業界における経営慣習を打ち破りながらの旅館経営の再建についてご講演いただきました。
 さらに、グループ会社である陣屋コネクトの旅館向け経営システム販売事業、そして今後のビジネスの展望、旅館業界全体に対して抱く想いや夢についてもお話しくださいました。

 宮﨑樣は9年前に経営を引き継がれました。当時、陣屋は倒産寸前の状態にありましたが、現状を正面から受け止め、挑戦を繰り返してこられました。中でも特筆すべき点はIT導入で、単純に仕組みを入れるだけでなく、従業員と粘り強く向き合うことが重要とのことです。アルバイトも含めた全社員に自社の業績を開示するなど、様々な社内情報の共有も図り、ITシステムを合理的に運用することでモチベーションの向上にもつながりました。また、従業員が自ら能力を高めていくための取り組みや考え方についても、従業員との実際のやり取りを織り交ぜながらお話しくださいました。

 さらに、今まで開発・運用してきたシステムを普及、進化させることで“世界一の旅館”を創出させるという構想や、旅館業にとどまらず世界中の製造業に対してITの活用による生産性向上支援を手掛けていることもご紹介いただき、経営に関するヒントが随所に散りばめられた講演内容でした。

 参加者からは、”女将のスピード感のある行動に感心しました。”、”従業員の目線を持った経営改革について生の話を聞くことができたので、早速自社の中でできるところから取り組んでみようと思いました。”といった声が数多く寄せられました。全般を通して非常に分かりやすく、参加者の皆様が経営者としてのモチベーションを掻き立てられるようなご講演でした。

 質疑応答の際には、参加者から多くの質問が寄せられました。ITビジネスの観点からの現状と目指す姿、ご自身のビジネスに対するモチベーションについて等、講演からさらに踏み込んだ内容にも快くお答えいただきました。

 宮﨑樣のご講演のお礼と参加された皆様の益々のご発展を祈念して、主催者を代表し、町田新産業創造センターの伊藤専務からの挨拶にてセミナーを終了しました。

 セミナー終了後は、宮﨑樣と多くの参加者の皆様との名刺交換をする機会となりました。

アンケート結果

 

○本日のセミナーの満足度を5段階で、ならびにご感想やご要望などをお聞かせください。

 

  • アンケート回答数 ・・・88 件

 

ご感想やご要望

・ITとおもてなし、情報の「見える化」働き方改革、全て素晴らしい取組みで感動した。
 今後、出来る事から自社に取り入れていきたい。
・一つひとつの課題を解決し、効率化を図る必要性がわかっていても行動できない人が多い中、
 その行動力に驚きました。
・拡張性を持った経営手法に大変驚いた。製造業への取り組みへと発展させるバイタリティが素晴らしい。
・発想が豊かで、中でもIoTを利用して実現させようとするところに感銘を受けた。
 システムを全体最適にすることは、見習いたいと思います。
・改革のスピード感が凄いと感じました。
 IoTによる情報共有を通じてスタッフのモチベーションアップ、
 主体的に動いてもらうレベルまで到達していることがすごい。
 多角的に色々な改革を推し進めていることにも感動しました。
・夢、目標をしっかり描いて、具体的な改革計画を立てようと思います。
・老舗旅館の話とは思えない程先進的な内容に驚きました。
 老舗でも何もしなければ経営が危ぶまれるのだという事がよくわかりました。